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2018年06月04日23:14

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ゴッドファーザー


『ゴッドファーザー』
IもIIもIIIもお約束の終盤のクロスカッティングだけれど、クレメンザが息切れしながら階段を登るときのショットのインサート、登るという所作から高揚、それも生きてるからこその疲れや動悸を伴うものとして、カッティングにいい味を付ける。ラストの、ダイアンキートンが向こう側にたつショットでのドアが締まるところ、誰しもが言うように、遮断であり断絶であるが、罪も犯し嘘もつくマイケルの引きこもる通過儀礼がその3時間のなかでも行われていたことを告げるものとなる。

ファミリービジネス、血で血を洗う通過儀礼を通して、或いはシシリーでのマイケルに延々に掛かるニーノロータのメロディにおいて、これはマイケルがドン・コルレオーネになるまでの物語だと告げられる。家の血が通うわないケイはファミリーに入れない。マチョイズモなノワールなのである。ダンディズムであり男のロマンであり、その裏に抱えるものは重い。父親の存在は大きい。愛をもち愛を与えてくれるからだ。絆は冒頭の延々と続く結婚式のシークエンスに表される。忠誠を尽くす者も裏切る者もそこにはいる。マイケルが通過儀礼で知っていくものは契りの意味であり、家族の核、すなわち家長としてするべきことを峻別していく。そこに表されるエモーションが、この作品を突き動かす。あまり経験がないコッポラがこれをよくやれたな、とよく言われるけれど、この役者陣とゴードンウィリスならば当たり前ではあるが、物語ることを忘れないストラクチャーを導いたのは映画学校で学んだ基本を凡庸にせず、アクションとサスペンス的高揚と人々の間に生まれる葛藤や愛を的確に、派手にすることなく表すこと、コッポラの才能やはり凄い。




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