(承前)
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10時オープンのクレラー=ミュラーに10時15分、おひとり様到着。
国立公園内の緑に囲まれた美術館。
あえて近似値を探すなら、箱根のポーラ美術館か彫刻の森美術館。
公共交通機関よりも自家用車で来るほうが至便な先である。
路線バスで降りてきたのは、おいらを含めて日本人5人だったが、駐車場、駐輪場には幾台かのクルマや自転車が置かれている。
果たしてどの程度の先客が来ているやら。
チケット(MUSEUM KAART)を見せてコインロッカーに荷物とコートをしまい、日本語のリーフレットを手元に展示室へ向かっていく。
先行していた来館客たちは「展示室1」でクレラーおばさんの特別展を観覧中。
これを無視して右手に折れて、「展示室4」「GOGH」と記載されている方向へ
黒服を着た係員だけで、客はおいら1人きり。
懸案の日本人クソガキ、否、お坊ちゃまくんたちもまだ野外展示で遊んでいるようだ。
ゴッホルームへ向かうその途中で目に入ってしまった点描の部屋
『Le chahut』1890
いきなり、オランダ行の最大目的をクリア。
ゴッホの部屋すら誰ひとり居ない状態で気は焦るばかりだが、何と云ってもおいらが世界一好きな画家・スーラ。
点描画家数人の作品と共に、残り4点も一気に鑑賞。
すでに瞳は涙でうるうるだ
『Harbour entrance to Honfleur』1886
『The canal of Cravelines, in the direction of the sea』1890
『Sunday at Port-en-Bessin』1888
『A corner of the harbor of Honfleur』1886
ジョルジュ・スーラ(Georges Seurat/1859年12月2日-1891年3月29日)
ジフテリアを罹患し、わずか31歳での早逝。
描かれた油彩は60点余り。
ここ、クレラー=ミュラーで『シャユ踊り』に出遭うことができたから、スーラBIG6と呼ばれる代表作は全て鑑賞できた。それでも、まだどこかに出掛けてスーラを追いかける。
(BIG6=『アニエールの水浴』『グランド・ジャット島の日曜日の午後』『ポーズする女たち』『サーカスの客寄せ』『シャユ踊り』『サーカス』)
突き当たりにクレラー=ミュラーのメインポジション《フィンセント・ヴァン・ゴッホの部屋》
信じられるかい?貸切だよ。
時差など構わず、日本にいる人たちにこの言葉を贈りたかった。
『夜のカフェテラス』1888
『アルルのはね橋』1888
展示室に1人きりだから、こんな撮影さえ自由自在。
『プロバンスの夜道』1890
ルーランやルーラン夫人。
じゃがいもを食べる人たちは、2枚並べておく。
クレラー=ミュラー版
ゴッホ美術館版
六本木か上野、ポスト印象派展で鑑賞し、そして感動したシニャックの大作。
知る人ぞ知るテオ・ファン・レイセルベルヘとヘンリ・エドモント・クロス。
美しい点描、これもシニャックかな。
ルノアールは喫茶店、これはルノワール。
珍しく男子の姿。
もう、死ぬかと思った。
結局、貸切状態で見つめ通したゴッホとスーラ。
その後のことを覚えていない。
滞在時間260分、質の高いインド映画を1本分。
自分の人生観や価値観がどんどんと変わっていく。
来てよかった。嘆息
ランチタイムのポロネーゼは、相変わらずのあれ(★2)だったけど、箱根の森美術館を真似た期待以上の屋外展示を含めて★5億兆。
ちなみに、右下の作品がイサム・ノグチ。
クレラー=ミュラー、唯一の日本人作品。
あと、なぜか仏像や灯篭。
興奮して、近くなったお小水を放出するために駆け込んだトイレット男子
あさがお便器があまりにも高すぎて、マイホースが届きませんでしたとさ
最高に気に入った美術館や美術展のみに購入する図録を迷わずに買って、1時間に1本しかやってこない106番のバスに、14時42分、多くの外国人と共に乗り込んだ。
ありがとう、クレラー=ミュラー
次はどこの国へ出掛けようか。
すぐさまネクストステージを思い浮かべる懲りない日本人。
(次回予告、『アンネの日記』)

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