『8人の女たち』 久しぶりに観てのザッとしたインプレッション
以前はその虚構性、プラスティック製、表層性のみに関心がいき、中身のないブルジョワジーの生活、という見方で接したけれど、今回は、そしてそれが当然なのだけれど、その美的センスに酔う。パパが脳ミソドッバーンとなるぐらいのコワさ、したたかさ、セルフィッシュなもの、そして美しさをひっくるめて全てを受け入れ、女性性をリスペクトするオゾンのセンスに感嘆する。そこにはまた同時に、オゾンらしい尖った批判精神もあるのであり、それは愛憎的エモーションとして女性たちのプラスティックなる生活に在るキッチュに向けられてもいる。美しい花たちはアートの名のもとに、穢れてキッチュする。ステージ、或いはシネマであることを知覚させることにより、我々の批判眼を引き出させ、同時に美に眩暈させるのである。
欲望において全ては平等だ。共有財産である欲望、、人間性を掬いとる美しいシネマである。
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