『17歳』
不機嫌な果実、エクスタシーを求めているのだろうか、それとも愛がいらないものを求めているのだろうか、それとも特別な存在でいたいのか。レアはシャワーを何度も浴びる。穢れなき17歳、多感な年頃。
写実的に切り取られていく。イザベルの弟が双眼鏡で覗く彼女がエスタブリッシュショットとなり、その眼差しに私たちは融即される。そのヒトがなになのか捉えどころのない眼差しが表わされゆく。姉を憧れるように見るシーンがあるので、エスタブリッシュショットやドアから覗くショットから在るものは、オゾン的な近親相姦なものでもあるのかもしれない。しかし、無垢な眼差しもやがて消えゆき、マリーヌ・ヴァクトはランプリングと似ているなと思いながら観ていると、やはりランプリングが現れるとき、虚実がサッと消え去る。ふたりの鑑合わせのような対面とラストシークエンスの鏡に映るイザベル、なるほど、原題が言うことと眼差しには、怖さ知らずが捉えられていたのかと印象する。まさに青春を切り取っている。
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