安倍元首相を襲撃して殺害した容疑者が
殺人罪で起訴されたが、私はこの裁判がどのような審理を経て
どのような判決が下されるのか気になっている。
犯行そのものは許されないのは当然だが、
その動機には強い恨みが潜んでいる。
恨みの原因は、家庭と自分の人生を壊した旧統一教会であり、
その旧統一教会を支援してきたのが安倍元首相であると信じたことが、
襲撃の動機であると容疑者は逮捕された当初から供述している。
検察は半年をかけて精神鑑定をしたが、
裁判でこの事件の全貌があきらかにされるのか…。
かつてオウム真理教の信者から
サリン攻撃された弁護士が毎日新聞でつぎのように語っていた。
「私を殺そうとしたのは17歳の女性でした。
彼女は加害者であり、被害者でもあった。
安倍さんの銃撃事件と共通するのは、
山上被告もまた加害者であり、被害者であると言うことです」
(毎日新聞より抜粋)
この弁護士が言いたいことは、
マインドコントロールの怖さである。
サリン事件では純粋な若者達が社会を震撼させる大量殺人を犯したが、
その背景にあるのがマインドコントロールであり、
安倍元首相へのテロ行為の動機も
母親がうけたマインドコントロールだといえる。
信仰の自由はもちろん尊重されるべきであるが、
マインドコントロールによって被害者となり、
それが動機となって加害者になった。
政府はマインドコントロールと真正面から向き合って議論をせずに、
法改正を急いだように見える。
マインドコントロールの問題の根深さを
身を持って体験したこの弁護士の言葉は重い。
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