SPACE BATTLESHIP ヤマト（ややバレ）

土曜日に観に行くつもりだったが、辛抱できずに観てしまった。映画の日に前売券を使うと敗北感を味わうので、当日料金で入場。つまらなかったら前売券は破り捨てるかも・・・と思っていたが、よかった。二回目を観るのに使える。


つまり、面白かったということだ。


この面白いというのは、「宇宙戦艦ヤマト復活篇が面白い」というのとは、ちょっと意味が違う。それだけは最初に断っておく。

初日なので遠慮すべきかとも思ったが、他のマイミク日記も楽しそうなので自制しないことにした。










（無限に広がる大改行・・・）












予告を見たときから「BATTLESTAR GALACTICA」のリメイク法（リ=イマジニング）を意識しているのは十分に伝わってきていたし、それは今の段階で古いSFをリメイクする最適な手法だと思っていた。監督が山崎貴であることも期待を抱く要因だった。世間のアニメファンが皮肉を言うほどには、自分はダメな映画になるとは思っておらず、むしろ期待が大きすぎてがっかりするのではないかと自分を心配するほどに楽しみにしていたのだ。

期待を裏切られなくて良かった〜。

期待以上に「GALACTICA」していて、戦闘描写もそうだけど、地上スレスレでのワープなんて丸々「GALACTICA」を引っ張ってきてるなぁ。いやいや、アニメ版のガミラス戦法の応用だよって？まぁ、そういう見方もあるよね。

で、アニメをどう実写化するかというよりも、古いSFアニメをどう今の映画にするかという点で重要なのが、どう変更するか、ということと同時に、何を変更しないか、ということなんだよね。この辺の切り分けは具体的には映画を観てもらったほうがいいと思うので書かない。ヤマトファンにとって一番関心があるポイントのはずだ。自分自身も必死で目を閉じ耳を塞いで、それでも伝わってくる事前情報に苦労させられたけど、ようやく解放された気分。

ただ、これだけは言っておいていいだろう。ちゃんとヤマトらしさを残して映画化されている。多くのうるさいファンも、基本的には満足するはずだ。少なくとも自分は満足した。

それから、ヤマトらしさを支える重要な柱の一つ。音楽は偉大だわ。というか宮川泰サウンドが偉大過ぎる。ここぞというところで耳に馴染んだ曲が流れてくるので、何度もグッとくるんだけど、実質２曲しか使っていないことは残念。もっと宮川泰のメロディで埋め尽くして欲しいと個人的には思った。まぁ、それこそバランス感覚の問題か。いや使用料の問題かも。あとあとマッドを作る人の楽しみを残していると考えるべきか。本当は「さらば」にこそ名曲がいっぱい詰まっていると思うので、最後辺りにはそれが欲しかったなぁ。