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2024年05月27日19:13

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まちの映画館 踊るマサラシネマ

十数年前、閉館間際に追い込まれていた兵庫県の塚口サンサン劇場が、(いい意味で)日本一頭がおかしい映画館として注目を集めるに至った経緯を記した本が発売された。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908443411

自分も本を買って、これから読むところ。ただ、よく行く映画館の話だし、応援のためにも発売直後の現時点で宣伝しておく。

かつてはどこにでもあった町の小さな映画館はほぼ消滅している現状、金が無いならアイデアで勝負と、大手シネコンとは真逆の方向で頑張ってきた塚口サンサン劇場の物語は、よくある弱小チームによる感動の逆転劇として楽しめるだろうが、一方でオタクに馴染みのあるネタ話も多い。

例えば、ガルパン劇場版を上映するに当たって、上映中に紙吹雪を撒き、クラッカーを打ち鳴らすのは序の口で、映画館であんこう鍋を販売したり、ダンボールで(1/4サイズくらいの)戦車を作って展示したり、音響にこだわってサブ・ウーハーを追加設置したはいいけど、音が大き過ぎて階下のシアターを閉鎖することになったり、2軒隣にある銀行で「建物が揺れてる・・・またガルパンか」と言われたり、やたらと話が変で面白い。(この辺りのことが、どこまで本の中で書かれているかは、まだ読んでいないから分からないが、ガルパン好きなら聞いたことがありそうなアレコレ)

こち亀の両津が、奇抜なアイデアの数々で潰れかけの映画館を救済しようとするというエピソードがあったが、少なくともその前半の展開は塚口サンサン劇場(と、それと同じく様々な工夫で頑張ってきた各地の町の小さな映画館)をモデルにしているのは間違いない。

自分はシネフィルぶって、映画は映画館で楽しみたい、なんてことを言ってたりするけど、実際には気軽に映画館に行けるのは都会に住んでいる者の特権で、ほぼ東京近郊の話だ。関西在住者は、関東在住者の次くらいには恵まれているが、塚口サンサン劇場がなければ(あるいはその存在を知らなければ)今よりずっと寂しい映画ライフになっていただろうと思う。

そんなこんなで(自分はこれから読むところだけど)面白い本になってると思うのでお勧め!!!

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