地球の肺

南アメリカのアマゾンは、地球の肺と呼ばれている。
地球に供給される全酸素量の2割を占めているからだ。

そのアマゾンがいま火災によって、危機を迎えている。
主な原因は、牧場のための野焼きとされているが、
ボルソラノ大統領は責任を他に転嫁して消化を怠ってきた。

Ｇ７で非難を浴びた大統領はようやく重い腰を上げたが、
広がりすぎた火災に手の施しようがない状態だという。
地球温暖化への影響は必至で、問題は深刻だ。

もう一つの大陸、アフリカ開発の国際会議が、
きのう横浜で開催された。

地球に残された最後の未開発地アフリカでは、
先進国を始め中国、ロシアなどが資金を投入して
開発の主導権争いが激化している。

しかし、アフリカも地球全体とって、
貴重な自然と資源の宝庫であり、動物たちの聖域でもある。

豊かな生活を求めるのはどの国も同じだから、
経済成長を止めることは難しいが、
急激な開発が自然破壊につながることを歴史は証明している。

先進国は成長競争ばかりに目を奪われるのではなく、
どうやったらアマゾンも、アフリカの国々も豊かになって、
同時に地球環境を持続できるかを考える段階に来ている。

環境先進国を誇る日本だからこそ
果たさなければならない義務が、あるのではないだろうか。