東日本大震災からもうすぐ5年目になる。
福島原発だけでなく、復興は遅々として進んでいないようだ。
大津波に襲われた沿岸地区では高台への集団移転が、
計画されているのだが、そこに大きな問題が生じている。
高台に移転した途端に、そこが限界集落になってしまうというのだ。
復興の遅れから、若い働き手は新しい生活の場を求めて、被災地を離れ、
残されたのは多くが高齢者となってしまった。
その高齢者が、高台に移転するのだから、すでに計画段階で
8割が65歳以上の限界集落もあるといわれている。
しかも、土地の手立てなどから建設できる戸数も少なく
コミュニティとしても機能するのが難しいとされている。
愛着のある土地から離れたくないのは、多くの高齢者の本音だ。
しかし、待ち受けているのが、限界集落というのでは、
これからの先の生活への不安は、増えるばかりだろう。
あれから5年、まだ、問題解決には時間がかかりそうだ。
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