偉大な野球人が亡くなった。 大毎オリオンズで一回、阪急ブレーブスで五回、近鉄バッフォローズで二回、合計八回のリーグ優勝を果たしながら、ついに一度も日本一になれなかった悲運の監督。 メディアで取沙汰されているのは昭和五十四年の日本シリーズ第
談志師匠が亡くなった。 日本のお笑い界にとって、大きな損失である。 偉大な落語家を失ったというだけにはとどまらない。なぜなら師匠は、プロの芸人たちに「あの人に認められたい」と思われる存在だったからだ。 落語家を目指している者は直接弟子入り
たとえば日中、何かの拍子に腰に痛みが走ったとき、腰痛持ちは反射的にこう思う。「ヤッちゃった」 そして全身に冷や汗をかく。 先日の土曜日、ぼくが正にそうだった。 一旦そうなってしまえば、過去の経験からその後の展開が読める。 痛めたその日 ―
学園祭は大好きで、これまで二十校ぐらいに赴いている。目的はいつも講演会。作家を中心に、勉強になる話をしてくれそうな人の講演情報をネットで調べて行くのである。企業が主催すると入場料が三千円もするような講演が学園祭では無料。しかも聴衆の大半が
三年前に武蔵藤沢に住みはじめたころ、入間や所沢や川越あたりを車でぐるっとまわって驚いたことが四つあった。〈山田うどん〉が多いこと、〈ファッションセンターしまむら〉が多いこと、〈ヤオコー〉が多いこと、そして散歩に連れられている犬に雑種が多い
昨年の秋ごろから、駅が大改修中である。完成は二年後だったっけ? これが完成すると、文字通り、生まれ変わるほどの大改修である。 西武線全体の略図を見ると、所沢駅が中心であることは一目瞭然である。今まで改修してこなかったのが不思議なぐらいだ。
かれこれ十年ぐらい前、丸ノ内ビルディングが新しくなった。それを皮切りに、周辺のビルがどんどん生まれ変わっている。今、その中心は丸ノ内から大手町にかけての地区である。古いビルを一旦取り壊し、鉄筋を組み上げて高層ビルに生まれ変わるのだ。 新し
岡田斗司夫。評論家であり文筆家であり実業家のオタキング。 一九九五年のデビュー作『ぼくたちの洗脳社会』からずっと著書を読んでいる。 一九九五年といえば、一月に阪神淡路大震災があり、三月に地下鉄サリン事件があった年で、日本はこれからどうなっ
アレックス・シアラー著『チョコレート・アンダーグラウンド』読了。 舞台は現代のある国。政権を握った〈健全健康党〉がチョコレート禁止法を発令。そんなおかしな法律に従えるかと、二人の少年が立ち上がるという物語。 かつてのアメリカの禁酒法時