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2011年11月22日22:24

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日藝祭

 学園祭は大好きで、これまで二十校ぐらいに赴いている。目的はいつも講演会。作家を中心に、勉強になる話をしてくれそうな人の講演情報をネットで調べて行くのである。企業が主催すると入場料が三千円もするような講演が学園祭では無料。しかも聴衆の大半が若者とあって、講演者も興に乗ることが少なくない。いいことずくめである。
 それが先日、講演会を観ることもなく、単純に学校全体の雰囲気を味わいたくて日大芸術学部の学園祭に行ってきた。あえて目的があるとすれば、三谷幸喜の後輩たち、つまり演劇科の学生によるステージかな。たまたま前日、モジョスタッフの日芸生Y嬢からパンフレットをいただいたので、どこの教室で舞台が観られるかもバッチリ予習できた。
 そして翌日―
 上演時間四十分ぐらいのステージを三作観賞。
 ちょっと難解だったり、難解じゃないけど軽薄だったりと、感情を揺さぶられる作品には出会えなかった。だがそれはたぶん、ぼくがハードルを高く上げすぎていたからだろう。いくら三谷幸喜の後輩といっても、本人から指導を受けているわけでもないし、そもそも比べられても迷惑だろう。それに、他の学校の演劇と比べたら高いレベルなのかもしれない。
 それはともかく、さすが日芸。廊下に映画や演劇のポスターが貼り出され、ラックには二十種類ぐらいの映画や演劇のチラシが置かれていた。

 文学部の学生による同人誌も十種類ぐらい販売していたが、パラパラと立ち読みしてみたところ、何だか哲学的な、難しいことが書いてあったので買わなかった。哲学書はどちらかというと好きなのだが、小林秀雄(哲学者と言っていいのかな?)一人読むのも簡単ではないので、学生の同人誌までは手がまわらない。まあ、一冊の中には普通の小説もあったのだろうけど。
 デザイン科の学生による絵はがきなんかも売っていて、なかなか凝ったデザインなのに五枚で百円という安さ。十枚買った。

 そのようにして五時間ぐらい校内をウロウロとしていたのだが、とにかく楽しく、時間はまたたく間に過ぎた。

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