モジョのスタッフでもある次郎さんの演奏を観るのはこれで三度目なのだが、今回のが一番よかった。ミュージシャンなのだから歌がうまいのは当たり前なのだろうが、癒し系な歌い方と歌声が曲にマッチしていて心地よかった。黒澤次郎バンドはインストルメンタ
自然豊かな長野県大鹿村では三百年も前から「村歌舞伎」の伝統がある。 それを題材にした本作は、原田芳雄さんが切望した企画だった。 もうそれだけで、内容はどうあれ「絶対観よう」と決めていた。日本の映画界を牽引してきた名優に対して敬意を表する心
じつに四カ月ぶりのサイクリング。ずいぶんとサボっていたものだ。 久しぶりなので無理にダッシュなどせず、ゆっくりとしたママチャリらしいサイクリングに終始した。 途中、早稲田大学で休憩。学食に寄ってみた。三月にも寄ってみたのだが、
『ぴあ』が今号をもって三十九年の歴史に幕を閉じる。 ぼくはそのうちの二十四年間、購読していた。買いはじめたのは中学二年生。そのころもっとも話題になっていたのは『カッコーの巣の上で』だった。 今のようにレンタルビデオ屋もインターネットもなかっ
春に続き、また塩原に行った。本当は新潟の妙高まで足を伸ばす計画だったのだが、春に利用した素泊まり宿『静観荘古山』が居心地よく、また行きたくなったのだ。 メンバーは毒キノコを食べた仲間、通称『月夜の会』の四人プラス中学一年の少年タッちゃ
どんなに暑くても図書館から予約の本やCDが届いたというメールが来れば馳せ参じるのがハードユーザーの役目(別にハードユーザーじゃなくても役目だけど)。 まずは江東区図書館から。予約のCDが3枚届く。 ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第3番(カラ
今回の震災、原発問題に関して、村上春樹氏がどんな考えを持っているか、ずーっとずーっと気になっていた。どこかにエッセイを書いてくれないかと。 そうしたら、6月9日(現地時間)にスペインで開かれたカタルーニャ国際賞授賞式に出席した際、この人に
お中元・お歳暮を欠かせない恩人が三人ばかりいて、二十年以上同じ店から贈っている。 門前仲町にある京風漬物屋「近為(きんため)」である。 特に銀ダラの粕漬けが滅法おいしい。ぼくの心の中にある「最後の晩餐リスト」で常にベストスリーに入る。 そ
必要があって一年前の手帳を開いた。 七月十六日のところに飲み会の予定が記されていて、その文字が二本線で消されている。 それを見て、一瞬にして克明に思い出した。その日がぼくがモジョに通うきっかけになった日であることを―。 狂ったように暑い夜
マガジンハウスより昨日発売となりました。著者になりかわり、お願い申し上げます。 アンアンに連載しているエッセイをまとめたものです。 書店で手に取ったとき、正直、「こんな、一日で読めてしまうものが1470円かあ」 とため息が出てしまいま
文京区図書館から予約の雑誌とCDが届いている連絡があったので昼休みに地下鉄で向かった。 行きは問題なかった。しかし帰りにダイヤが乱れた。 昼休みに地下鉄に乗るときはいつも「ダイヤが乱れませんように」と祈るのだが、週に一度はこんなことをして
本日発売となりました。 どうぞよろしくお願いいたします。 6編からなる短編集です。ぼくは雑誌に発表された時点でぜんぶ読んでいますが、とても楽しい作品ばかりです。読むと心が暖かくなり、元気になります。 完璧すぎる妻のおかげで帰宅拒否症に―『
七夕のこの時期、ビルやスーパーや駅で笹飾りをよく目にする。近くにテーブルがあり、願い事を書く短冊とペンも置かれている。 ぼくは笹に結びつけられた人様の願い事を見るのが大好きだ。 悪趣味かなあ。 だけど、こんなに笑えることはないというぐらい
先日の日記にお得情報を書きましたが、キャンペーンは終了したようです。昨日、ぼく自身が得できなかったので確かです。 昨日、一時間ぐらいスタバで『海辺のカフカ』を四年ぶりぐらいに再読しました。下巻の後半を読んでいて、この小説に出会えた喜びに改