鑑賞したい展覧会がいくつもある。
それなのにこの日、2ヶ所目の展覧会として選んでしまったのがこれ
『SORAYAMA』《CREATIVE MUSEUM TOKYO》★2.
評価が示すように選択ミス。
空山ファン、或いはインスタ蠅たちの集う場であり、いわんや近代美術館で名画を観た後の選択としては完全なる不協和音。無料ならまだしも、しっかりと入場料を拠出した
画力を味わうよりも、どちらかといえば商業デザイン。
写実とメタルのコラボレーション。しかしながら、キャプションの必要もなく、ただ眺めるだけのこと。
78歳現役の空山画伯。大好きな女性ヌードを存分に描いている。おそらく涎を垂らしながら
若いカップル、女性たちが多く訪れていた。
シルバーメタリックの裸女にも堂々とスマホを向けて、感想もなくシャッターを押すインスタ蠅さんたち。目指すものはどこにあるのだろう。
とはいえ、香港M+にも彼の作品が収蔵されていて、2023年夏、現地で彼の作品を観ているはず。覚えてないけれど
ギャラリーとしてはNANZUKAがプライマリーのはず。
このところの空山ブームはNANZUKAが戦略的に行い、これが成功した結果である。
金沢のKAM、或いはフィンランドのシティズンホールを思い出していた。
草間彌生系のミラーインフィニティ。
困ったら両脇にミラーを置け。という、悩み多きアーティストの解決手法。
酷評すれば「単調な展示がだらだらと」続いていく。
キュレーションの力量が見て取れる。
「画業以来、最大の個展」との売り込みは正しく、これまでの画業にあっても大きな個展は不向きな作家という証左であろう。
魅力的な作品を5点、10点。つまりギャラリーでの個展がちょうどいいサイズということか。
マイベストはメインビジュアルにも採用されている甘くなさそうないちご2粒。
メタリックな空山の象徴。
なぜ、この展覧会を選んでしまったのか。
すべては『美の巨人たち』のせい。
『日曜美術館』はすべてを追い掛けられないけれど『美の巨人たち』で紹介された美術展や建物はかなりの比率で出掛けられている。或いは出掛けたことのある場所。
週に2回のルーティンが『日曜美術館』と『美の巨人たち』ということ。
最後に空山爺さんのアトリエ。
なるほど変態性(誉め言葉)がぷんぷんと匂ってくる。
アトリエの様子で作家さんの好き嫌いがわかってくる。つまり、あれだ。
1階のアトリウムにはいつもの現代アートは消え去り、シルバーメタリックの乗用車。
メーカーや車種はわからないけれど、乗りたくない。

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