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2025年11月08日10:00

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秋の上京2日目、銀座~2(シャネル・ネクサス・ホール)

(続き)

銀座2つめのギャラリーはシャネル・ネクサス・ホール。
「SYNTHETIC NATURES もつれあう世界:AIと生命の現在地」展
・会期 10.4~12.7

テクノロジーと生命、科学史(=過去)と未来の想像力がどう響きあうか、アートとAIの交差点を視覚化しようとするそれは、AIによる勝手な虚像ではない。科学的な観測データ、動植物の生態記録、海洋の深層に潜む情報、それらを基にして、AIと人間の想像力の協力により、新たな「生命のビジョン」を描きだしている。

本展は、ソフィア・クレスポ(1991- /アルゼンチン)、そして彼女とフェイレン・マコーミック(1987- /ノルウェー)が組んで2020年に設立した実験的アーティスト・デュオ「エンタングルド・アザーズ」の、アートとテクノロジーの交差点における試みだ。

人間には、簡単に認知・把握できないものが多々ある。
例えば、限界を超える微細や広大、時間的な拡散など。具体例を挙げると、DNA、深海全域に降り積もるマリンスノー、大規模な海洋の湧昇現象、微生物のライフサイクルにおける束の間の変化などなど。
これらは、絶え間なく変容し続け、我々の身体的経験としては殆どアクセスできず、様々な機器の計測による膨大で断片的データの丹念な収集、そのシミュレーションを重ねてのみ捉えられるだろう。

2人は、合成的なプロセスと自然のプロセスを組み合わせ、デジタルとフィジカルの深淵から、それらが共鳴する瞬間をアートとして捉えようとしている。
それは、生命科学とAIの融合を全く独自な「詩」に構築する試みとも言える。
また、AIが人間の観察力に対し模倣・学習を重ねて進化的創造行為に踏み込むプロセスを可視化する試み、とも言える。
特にデュオ名の由来「エンタングルメント(もつれ合い)」という概念を重視し、それを軸にして人間と非人間の間の関係性をデータと想像力を駆使して再構築する。
例えば、ニューラルネットワークを通して生成されたイメージは、虫の翅、深海のクラゲ、植物の胞子のような既視感があるが、実は決して見た事のないものたちである。

展示された作品は以下のシリーズ。
絵画(的なもの)、彫刻(的なもの)、そしてデジタルインスタレーション。言葉を替えれば、何れも断片的データと仮説から世界を読み解こうとする科学的営みと、詩的な想像力との交差点に立ち現れるヴィジョン、とも。

《liquid strata (流動する海洋層):argomorphs》(2025)
観測できず、我々がその2%しか知らない2,000m以上の深海の世界を探る最新作。
"argomorphs"とは、深海探査機器アルゴフロートと"morphs(形態/変態)"の造語。
本作はアルゴフロートが持って帰った様々な情報や付着物を、彫刻と映像で構成している。

展示室半景。
フォト

3点の彫刻と、天井から吊り下げられた電子パネル。アルゴフロートが持ち帰った情報データを持続的に入力する事により光点は点滅し続ける。

《specious upwellings(見せかけの湧昇)》(2022-24)
「湧昇」という地球規模の海洋現象とAIの視覚言語を結びつけた2次元作品。
湧昇によって、栄養豊富な水は海洋生物の生態系を支える役割を果たしている。
フォト

是非拡大してご覧頂きたい。
勿論、手でペインティングしたものではない、手法はよく分からないが。

《self-contained(自己完結モデル)》(2023-24)
DNA構造をデジタルデータのコードと重ね合わせ、遺伝子組み換えをデジタルイメージとして提示。
フォト

フォト

後者は、上の写真の右端に展示されている、遺伝子モデルを模した3Dプリント彫刻のアップ。
中には、DNAデータが保存されたカプセルが収められていて、「閉じた円環」を形作っている。

このあと、煮詰まった頭を夜風で冷やしながら銀座を歩き、予約しておいた3丁目にある「パリのワイン酒場」で夕食。
注文したのは肉のコース料理。
一部写真に撮っておいた。
前菜は自家製キッシュ・ロレーヌ。
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メインは牛ホホ肉のワイン煮。
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ワインは結局白・赤1杯ずつ呑んだ。
美味しかった。満足!

当夜は同じTホテルだが、都合で門前仲町にチェックイン。
15,500歩、2日目もよく歩いた。
 
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