行きたかったコンサートホール。
聴きたかったバイオリン。
《福岡2》承前
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天神ビッグバン。
建築ファンにとって天神の街は日々変化を遂げる未来シティ。
菊竹清訓のモニュメントが見えてきたら、そこが目的地。
どこかの外人に基本設計を委ねて、結局、日本設計が完成形を整えたアクロス天神。
コロナ前になるのか、外階段を息を切らせてテラスまで登った記憶は暑い夏だっただろうか。
目的は3つ。
日本中のシューボックスを制覇するということ。
旧HIMARIとも称される(←称されない)前橋汀子の技を聴くこと。
パリの教会で聴いたヴィヴァルディを本格的に再聴すること。
『孤高のヴァイオリニスト前橋汀子による》(福岡シンフォニーホール)
御年81歳。徹子の部屋を観ることはできなかったけれど、現役最年長の音楽会の至宝であることは知っている。
”孤高の”といいながら10人のストリングスを従えて。
ホールの防音ドアを開くと、目の前に広がる豪華絢爛なシューボックスホール。
ステージに置かれたクラシカルなチェンバロが映える。
自分の夢がウィーンの学友協会にあることをあらためて胸に刻む。
前橋汀子の相棒は1736年製『デル・ジェス・グァルネリウス』。
御年289歳。
ストラドとはまた違う、淑女な音色を奏でてくれる。知らんけど。
今回はストラディバリウスに会えなかったかと、少し残念に思いながらステージに現れたストリングスを見つめると、10人目にやってきたコンサートマスターの手に名器《ラインハルト》が携われている
彼の名は森下幸路。大阪フィルのソロコンマス。
浜松でクラシックコンサートの企画・運営・支援を行っている将軍堂・晝間コレクションからの貸与。
1680年製とあるから、御年345歳。どれだけ長生きなんだ、ストラド。

ヴァイオリン協奏曲集『四季』(ヴィヴァルディ)
自分がヴィヴァルディを知ったのは朝ドラ『おはようさん』。
冒頭から流れる《春》の美しさに痺れ、たまにベートーヴェンの『田園』と混乱する。
中学時代に『四季』の通しコンサートを鑑賞して、春だけではない名曲集の存在を知る。
昨年、パリの教会で聴いた『四季』もまた絶品だった。
夏生まれの自分なのに、蠅蚊が飛び交う夏よりも、『春�機戞惱姚掘戞惱��機戞惱��掘戮�好き
ビートルズ『BECAUSE』のパクリとも云われた『秋�供戮離船Д鵐丱蹐�美しかった。
そして、マイベスト『冬�供戮�流れると、前席の婦女がハンカチで目尻を拭いていた。
美しい感性である。
BRAVA!
シンフォニーホール内で唯一飛んだブラーバコール。
リーチコールの時だって、常に孤高だった。
後半の出だしは前橋汀子のソロ。

『シャコンヌ』(バッハ)
分かりやすく例えるなら、HIMARIは《ジミ・ヘンドリックス》で前橋汀子は《エリック・クラプトン》。
つまり、それぞれに味がある。

歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲(マスカーニ)
ドヴォルザークからは2本。

『わが母の教え給いし歌』

『スラヴ舞曲』
そして、誰もが知る名小品。
ストラドを抱えたコンマスの素振りもまたステキである。

『タイスの瞑想曲』
第2部ラストチューンは前橋汀子の真骨頂。

『序奏とロンド・カプリチオーソ』(サン=サーンス)
そして再び、川オスからのBRRRRRRAVAがホールに轟いた。
セットリストとしてはいささか不可解なサン=サーンスのあとにこの3曲。
なるほど一般受けはするけれど、メインディッシュのあとのデザートとしては、実は味気ない。

『ひまわり』

『シェルブールの雨傘』


『ある愛の詩』
この3曲は第2部の始まりでよかったような。
もちろん、素晴らしかったけれどブラボーはあげない。
EN

『ハンガリアン舞曲』
EN

『川の流れのように』
実はこの秋元康が素晴らしかった。ヴァイオリンと10の弦楽器+ハープシコードで奏でられる川の流れは、もはやドナウ河のさざ波。
アンコールを終えて〆て2時間20分。
たったの4,500円 in シンフォニーホール。
これはありがたかった。
★6.
次回はストラドコンサートでも聴きにこようかな。
(つづく)

ミュージカル「のだめカンタービレ」コンサートが9月に 上野樹里らキャストも参加
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