きっかけはZOZO前澤
彼が13億円で購入した1717年製のストラドをわずか13歳の少女ソリストに貸し与えているというニュース。
カネ配りで人としての質を落としていたZOZO前澤の圧倒的なメセナ活動。
COCO壱番に続く。
ストラドを手にしたソリストは、もともとあった才能を伴ってメキメキと頭角を現し、この3月にはベルリンフィルに招かれ、世界最年少ソリストのステージを果たしている。
HIMARI
彼女の超絶技巧よりも、13億円の音色を聴きたかったのがチケットゲットの最初の動機。
格付けで5万円のバイオリンとストラドの音色も聴き分けられないくせに、今年5月リサイタルのチケットを一般発売よりも遥か前の昨年11月にフライングゲット。
ベルリンフィルが話題になったのは、そのあとのこと。
会場は軽井沢の名館・大賀ホール。
人生2度目の経験。
リスキーに感じていたのは半年も前にチケットをゲットして、まだ中学2年生の音楽家がリサイタルをキャンセルせずに公演できるのかという、親心的な心配。
東京オリンピックのチケットを1年前にゲットして、コロナくんのおかげで観戦中止という経験もある。さて、今回は。
センターポールにとてもかわいいウサギさんを見つけたのに、なぜがルーティンのセリフを1秒間失語したのは、きっと軽井沢の新緑が美しかったからかもしれない
白い花を咲かせる可憐な睡蓮。
開館3時間も前というのに、当日売りはゼロの売り切れ満員だというのに、そして全席指定席だというのに、ホール入り口には50人に近いファンが列を作る。

「?」

「グッズ目的の行列です」

「!」
石井幹子。
日本一の照明デザイナーであり『ライトアップ』という文化を根付かせたパイオニア
そんなことも知らずにプリズムカラーの美しさにスマホを向けるおいら。
なんと幸せなことだろう
座席数わずか780。
1階席はすべてがアリーナであり、2階席は最前列しか存在しないバルコニーシート。
あらゆるシートが贅沢である。
この日は合唱席40席も開放され、満員御礼。
そもそもHIMARIのコンサートはすべてが確実に売り切れる。
無料プラグラムが渡される。
HIMARIと音楽学校の同級生であり、DUOを組むKarlisくん(pf)が体調不良を理由に来日せず。
急遽、片田愛理さんが代演を勤めることになっていた。
ソリスト同士のDUOは心が通わなければ、確実に失敗する。
Karlisくん、さては逃げたな。知らんけど。
【セットリスト】

モーツァルト『ああ、お母さん聞いて』ハ長調K.265(K.300e)
まずは片田さんのソロ。
なんてことはない。キラキラ星である。
正直、こんな小曲がスタートかと愕然としながら聴いていたけれど、この印象はその後、あっさりと修正された。

ブラームス『Violin Sonata No.3 Op.108』(pf, v )
いよいよ松本伊代。
HIMARIが13億円のストラドを携えてステージに登壇する。
タクトもなくHIMARIの首振りで楽曲がスタート。
2人の息はぴったりと合っている。
超絶技巧的な作品ではないけれど、高音はもとより厚みのある低音は300年もののストラドならではか
20分の休憩後、後半。

ショパン『アンダンテ大ポロネーズ作品22』( pf )
ショパンで一番好きな曲が英雄ポロネーズ。
初聴の大ポロネーズはラストにかけての迫力に圧倒される。
Bravo!
主役ではないけれど、代役の苦悩を感じさせない熱演に、誰よりも先に大きな声でパーフェクト・ブラボー。あとから数人がついてきた。

ヴィエニャフスキ『Fantasic Brillante sur des Motifs de "Faust"Op.20』(pf, v )
つまり『ファウスト幻想曲』
Brrrrrrrrravaaaaa!
いやいや、ほんとうに見事なものだ。
彼女の演奏を聴くためだけに軽井沢へやってきた
感動。
言葉がない。
EN

ショパン『エチュード変ト長調 Op.10-5』(pf)
EN

イザイ『無伴奏ヴァイオリンソナタ Op.27-6』(v)
EN

エイミー・ビーチ『ロマンス』(v)
トリプルカーテンコール。そしてスタンディングオベーション
また、いつか彼女の演奏に出会えますように。
2時間。
感動とは別のお土産もいただいた。
それはまた、別の話。
(つづく)

長崎のFM局、特定リスナーからの“カスハラ”に声明 SNSで繰り返し中傷被害
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=159&from=diary&id=8324835
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