(続き)
◆7.「舞台美術」
宇野は、舞台装置や衣装、メイク、演出や脚本に至るまで、演劇全体を総合的にプロデュースするような仕事もしている。
特に1990年代以降は、「ダンス・エレマン」との仕事をきっかけに、集中的に演劇舞台に携わるようになった。
ダンス・エレマン『惡の華1999』他ポスター連作原画と印刷されたポスター(1999)。
同『サティを聴きながら』印刷ポスター(2001)。
コクーン歌舞『桜姫』ポスターと幕原画(2005)。
同『東海道四谷怪談』ポスター原画(2006)。
Project Nyx『星の王子さま』衣装原画(2009)。
Studio Life『夏の夜の夢・十二夜』舞台原画と舞台装置(2011)。
Project Nyx『奴婢訓』〜寺山修司人形 (2018)。
◆8.「書籍」
日本デザインセンターを退社、横尾らとスタジオ・イルフィルを設立した1964年から現在に至る迄、宇野は書籍の装幀も数多く手掛けている。
「For Ladies」シリーズ(1965〜新書館)
寺山修司著『幸福についての七つの詩「ひとりぼっちのあなたに」』原画(1965)。
◆9.「絵本・児童書」
宇野はこれ迄に70冊余りの絵本を手がけ、多くの児童書にも携わってきた。
堀尾青史著『いぬ えとおはなし』(1957)に始まり、梶祐輔著『海の小娘』(1962)は横尾との共同企画、そして児童文学作家 今江祥智とのコラボレーションによる名作『あのこ』(1966)が誕生する。
『あのこ』原画(1966)。
今江とは大人の絵本の可能性を拡げ、合計60冊を数える単行本を出した。
◆10.「ポスター」
1960年代の宇野は、《ミニブックス》や《シャンソン》等、印刷知識と描写力を活かしたポスターを生みだした。
《ミニブックス》ポスター(?)。
《ミケランジェロの言葉》ポスター(1968)。
シルクスクリーン技法を活用。
1960年代半ばには、寺山修司と出会い、アングラ演劇のポスターも手がける。その耽美な世界は、貼ればすぐ剥がされて持っていかれてしまうという程の人気を得る。
寺山修司作・演出 天井桟敷『新宿版 千一夜物語』ポスター(1968)。
寺山から依頼を受けた時台本はまだ上っていなかった。そのため、宇野は読まずにポスターを作った。絵の内容(つまり、おっぱいのカフェオレ)は、寺山によりあとから物語に取り込まれた。
河竹黙阿弥作、串田和美演出 コクーン歌舞伎『三人吉三』ポスター(2007)。
(続く)
ログインしてコメントを確認・投稿する