映画日記『ＳＩＳＵ シス　不死身の男』

２０２３年１０月２７日（金）

『ＳＩＳＵ シス　不死身の男』（２０２３年）
監督：ヤルマリ・ヘランダー
名駅・ミッドランドスクエアシネマ２

ときは第二次世界大戦末期、ところはフィンランドの荒野、敗走するドイツ軍の戦車隊の前にひとりの爺さんがあらわれる。
爺さんは、たったひとりでツルハシをふるい、苦労して掘り当てた金塊を、たんまりと革袋に詰め込んでいた。
ドイツ軍たちは爺さんを殺して金塊を横取りしようとする。
しかし、この爺さんこそ、かつてロシア軍を恐怖におとしいれた不死身の男だった・・・・

頭部串刺し、脳天地雷、高速腹部メッタ刺しと、ナチス野郎たちから見くびられていた爺さんの大反撃に大笑い。締めくくりは『博士の異常な愛情』だ。
基本は深く考えることもないアクション・コメディ。
とはいえ、ドイツ軍の慰安婦になっていた女性たちが、不死身の男の出現に勇気づけられ、武器をとり立ち上がるシーンに、グッとなる。
不死身の爺さんが、フィンランドのアントニオ・ダス・モルテスに見えてしまった。
金曜日にピッタリの痛快作。

このあと、帰宅して早めの夕食をとってから、ふたたび映画館へ戻り、もう１本見た。