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2023年10月07日20:54

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映画日記『まなみ100%』

2023年10月7日(土)

『まなみ100%』(2023年)
監督:川北ゆめき
矢場町・センチュリーシネマ

それは10年前のこと、主人公のボクは高校の新入生。
女の子にもてるかもという不純な動機で入った体操部で、ボクは同じ1年生のまなみちゃんに出会った。
ひと目惚れしたまなみちゃんにアタックしたものの、彼女はその気になってくれない。
高校を卒業し、大学生になり映研に入ったボクは関西弁をしゃべる女の子と恋仲になったり、社会に出てからも体操部時代の憧れだった先輩とキスをすることができたりと、いろいろあったが、それでもまなみちゃんのことが忘れられなかった。
そして10年後、とうとうまなみちゃんが見知らぬ男と結婚することになった。
高校時代の友人として招待されたボクは、得意のカメラを回し、まなみちゃんの結婚式を撮ることになる。
それなのに、諦めきれないボクはまなみちゃんが大好きで・・・・

どうしようもないボンクラ男の終わらない青春を描く1本。
主人公は、そろそろ三十路というのに青春と決別できない。
自分もそうだったので、否、過去形でなくいまもそんなに変わらないので、他人事でなく、見ていてとても痛い映画だった。
ほんとうに欲しいものは手に入らない、という教訓は『市民ケーン』(1941)や『ソーシャル・ネットワーク』(2010)と同じだ。

本作はマイミクさんから、登場する女優さんがいいよ!!というので、見ることにした。
ヒロインのまなみちゃんを演じる中村守里が、いまやインディーズ映画の女王と称してもいいような風格を見せる。
体操部先輩役の伊藤万理華が、喧嘩で殴られた宍戸錠みたいな顔で登場したのには驚いた。アイドル出身とはおもえない女優根性。
そんな中、私がいちばんビビッときたのが、おばさんパーマをした日下玉巳(くさか たまみ)という女優さん。
子役出身でインディーズ映画の監督でもあるという。機会があったら彼女が撮った作品を見たいものだ。



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