2023年10月3日(火)
『ヒッチコックの映画術』(2023年)
監督:マーク・カズンズ
伏見・ミリオン座
うーん、いまいち。
ヒッチコック映画の魅力というか、見る者を惑わすような映像の魔力を分かりやすく教えてくれるのかとおもったら、妙にもったいぶった語り口で、いつまでたっても調子に乗れず、そのうちコックリとなった。
カメラが登場人物といっしょにドアの中へスーッと入っていくと、見ている観客もいっしょになって映画の世界に入り込んでしまうといったところや、美女がショックで崩れ落ちると、ドレスのスカートが血のように広がるシーンなど、なるほどと思わせる箇所はいくつかあるが、多くが断片的すぎて、ボンクラの私にはいまひとつ理解できなかったが残念。
俳優がヒッチコックの口調をまねてナレーションをしている。
ナレーションの内容も、ヒッチコックが生前に書いたり語ったりしたことを元に、語られているとおもう。
つまり、あたかもヒッチコックが自作を語るという作りだが、その試みが成功しているとは思えなかった。
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