一日一善。或いは、情けは人の為ならず。
『らんまん』を我慢して15分ほど早めに約束の地へ向かう途中。
道端の縁石に座り込む老人と、スマホを耳にあて、いかにも慌てふためいているおばさんに出くわした。
老人はきっと熱中症で座り込み、それを見掛けた通行人のおばさんが救急車を呼ぶ姿。
原付バイクに乗りながら、老人の手に水がないことをチェックした。
自動販売機を探して100メートルほど走り、100円で買った冷たいペットボトルを手に、赤信号を右折して戻ってきた
汗をかき、涎と鼻水を流し、うつろな顔つきのご老人。
キャップを開けて、そして水を手渡した

「ありがとう…」微かな声が聞こえる。
おばさんがまだスマホで会話を続けている。
相手は119番。かなり細かいことを聞かれているようで、電話先の無作為を訝し気に思う。住所を伝えているのだから、早く救急車を発動させればいいのに。
タクシー代わりに使う馬鹿どもがいるから、ほんとうに必要な時に、まるで疑われているかのようなやっかいなやり取りが交わされる。
おばさんの連絡が、ようやく終盤を迎えていたようだ。

「救急車が来るまで、ここにいないとダメですか…仕事があるので…」
なるほど、このために15分早く出たのかな。神様の思し召し。

「大丈夫ですよ、ぼくが変わります

」
電話口で名前を聞くように言われたのだろう。おばさんに名前を尋ねられる。

「川崎オスカー(仮)です

」
おばさんが電話口で伝えると、違ったようだ。
熱中症のご老人の名前が知りたかったらしい。
おばさんに、ぼくが引き継ぐことを告げて、電話を切電してもらった。
どうぞ、遅刻しませんように。
ご老人に寄り添っていると、向こうから消防車がやってきた。
消防の仕事帰りだろうか、パトロールだろうか。
とにかく、同じ消防署からやってきているはずだから、タクシーを止めるように手を挙げて空車の消防車を止めてみる。
案の定、隊員2人が下りてきてくれた。
事情を説明して、救急車を呼んでいることを伝える。
隊員はすぐにご老人の脈を図り、身分証明書の有無を探す。
《いのちの水》に効果があったのか、呂律は怪しいが隊員の問いに答えられるようになってきた。

「この対応で良かったでしょうか?」
隊員に訊ねてみた。

「熱中症かどうかはわからないので、とにかく動かさないことが良かったです。
救急車ももう出動しているようですから、もう大丈夫ですよ

」
近所のマンションのおばさんが、冷却パッドを持ってきてくれて、首筋に巻いている。
やがて、踏切の向こうから聴こえてくる救急車のサイレン。
南武線の開かずの踏切は、今日だけは閉まることはない。だって、おいらが念じているのだから。
最初に声を掛けてくれたおばさんは、きっともう会社についているだろうけれど、素晴らしい勇気を持った方だ。このような人ばかりなら、戦争なんて起きないのに。
そして、たった100円の《いのちの水》。
自分がこうした行為を日記にしたためるのは、人の為ならず自らの生き方として。
そして、これを読む人たちが、躊躇なく真似をしていただくため。
そんな一日の始まり。
『らんまん』を帰宅後の録画で観た。
小池都知事はこの朝ドラを観ているのだろうか。聞くに及ばず、観ているわけがない。
神宮の杜、伐採まであとわずか。
例えば、今日の大事故が鹿島施工で三井不動産の案件ならば、”それ見たことか”と書けるのだけれど、八重洲1丁目東B地区は大林+大成JV施工で、東京建物案件。
被災した作業員のご冥福を祈る。
なので、やがて確実に訪れる神宮の呪いと、今日の事故は関係ない。
それでもきっと、小池都知事には的確にバチが当たりますように
■東京消防庁、119番通報の“衝撃事例”明かす 切実な訴えに「恥を知れ」の声も…
(Sirabee - 09月19日 15:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=202&from=diary&id=7567512
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