GIANT KILLING
フランスWCを控えて、NHK深夜に2015年、2019年に実現したサクラJAPANのジャイアントキリング2試合が放送された。

2015年WC vs南アフリカ
ジャッカルなんて言葉がなかった時代。分かりにくいハイタックルをしても、いきなりレッドカードがでることもないし、TMOもかなりの出し惜しみ。
だからこそ、流れるような試合展開がすべてだった。
南アフリカのPR1番がボールを持つと、会場全体に『ビー―――スト』の大声援がお約束。
方や、リーチがボールを持っても、まだ『リーーーーーチ』コールが産まれる前のこと。
吾郎丸の奇跡的なPKの成功と、ハンドリングミスわずか3回という徹底したクリーンプレイ。
ランキング2位の南アフリカを、15位のJAPANがフルタイムでやっつけた。
終盤のランニングスコア。
60:00/J 22-29 S
69:00/J 29-29 S
73:00/J 29-32 S
78:40/S ゴール前ペナルティ
79:25/J インゴール-TMOでトライチェックも無念の NO TRY
その後、南アフリカのペナルティでマイボールアドバンテージのまま優位に進み、いよいよ 80:22 南アフリカのペナルティに、スクラムを選択。
右へ左へとボールを回した後に、ついに 84:00 外人さんのJAPANがゴールゾーンに飛び込んだ。
J 34-32 S
ジャイアントキリングが完成した。
その後、JAPANはスコットランドに取りこぼし、得失点差でリーグ3位。ベスト8進出を逃す結果となった。
ビデオなのに、それも8年も前の試合なのに逆転シーンに声をあげて飛び上がる。
当時のことを思い出した。
イギリス開催は7時間マイナスの時差があり、試合開始が日本時間4時
当時の若かりし川オスは熟睡中、夢の中。
朝、お目覚めラジオでJAPAN勝利を知り、慌てて飛び起きて録画したテレビに飛びついた。
日記を遡ればわかるけれど、100年に一度しかしない後悔というものを、一世紀ぶりにしたことだろう。
この勝利に対してマスコミは吾郎丸のルーティンに粘り強く絡みついた。
毎日毎日、バカみたいな五郎丸シーン。猫も杓子もルーティン。
そもそもラグビーはAll for One が基本で、オンリーワンのヒーローは必要ない。
そもそも、南アフリカ戦のMOMはSH・田中。
すでに過去の人になりつつある大谷さんや、慶應高校のロン毛選手などを捕まえるマスコミのパワープレイは、「にわかファン」だけを創り出し、やがて去っていく。
心配なのは、フランスWCの戦績が不調で、リーグワンへの興味が薄れてしまうこと。
それならそれで、チケットが買いやすくなるからいいのだけれど、高校野球がそうであったように瞬間ブームで遊ばれることが怖い。

2019年WC vsスコットランド
このゲームの想い出は、なんといっても台風19号。
試合中止も覚悟していたけれど、協会の懸命な努力と晴れ男(←川オス)の神力でキックオフに結び付いた。
ビデオを見ていると、思いのほか日本リードで試合が流れていく。
例えば46分の時点で J 28-7 S と3TGのリード。
55分、 1TG を返されて7点差。
そこから25分間はスコアレスのまま、最終盤はJAPANのストーリングで辛勝という結果となった。
2015年WCでは確実に聞かれなかった『リーーーーーーーチ』コール。
実は日産スタジアムに向かう前から、このコールで声援することを決めていた。
切っ掛けはもろちんビーストコールから。
録画を観ていると、その『リーーーーーーーーーチ』コールがじわじわとスタジアムに浸透していくことが良くわかる。
フランカーのリーチが、初めてボールを持ってプレイしたのが17分。
この時はスタジアム内大声援で目立つことはなかったが、スタンドで『リーーーーーーチ』コールを披露していたら、周りのファンが「面白れぇ」なんて言ってくれていた記憶が残る。
24分。声援の中に、かすかなリーチコール。
そして29分。スタジアムの4分の1以上が、このコールに気がついて伝播していった。
後半。リーチがボールを持つと、スタジアム全体に『リーーーーーーーチ』コールが起きていた。やがて67,666人のリーチコール。
これが1人のリーチコールから始まったことを、おいらは知っている。

2023年。
テストマッチの不調で明らかのように、かなりネガティブな心持ちで開幕を待っている。
例えば第1戦。上がり目のチリと、両目の開かないJAPAN。
何よりも2015や2019で見せていた強固なチームワークが感じられず、それを証明するかのようにフェイズを重ねるシーンよりも、ハンドリングミスのシーンが目立っている。
我らがリーチも、すでに34歳のお兄さん
あわよくば2勝。しかしながら0勝。
ネガティブな予感が外れてしまうことを祈りながら、来たる9月18日。
ジャイアントキリングを見逃さないよう、朝4時のキックオフに備えよう。
その前に9月10日。20時にテレビの前で正座するおいらがいる。
【ラグビー】U―20大久保直弥ヘッドコーチ「日本人らしい戦い方で世界と戦い抜けるチームを」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=7552317
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