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2023年07月06日21:16

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《LIVE》ブラボー屋

クラシックは昨年末の「第九」以来、久しぶりぶりぶり大根ヘッドフォン
フォト
こちらも久しぶりの横浜みなとみらい大ホール。
シューボックス型のホールに、港の見えるホワイエ波
最近、とんと顔を見せない県知事が心配だけど、我が神奈川県には音響抜群のミュージックホールが意外とたくさんある。

S席7列目。プライスは”たった”の10,000円がま口財布
ベルリンやウィーン、そしてオランダから奴らがやってきたら、絶対にこの価格で聴くことはできないのだから、ありがたいものだ。
ところが、S席は両端あたりに目立つほどの空席があって寂しい限り。
B席、C席は SOLD OUT のようでホッとしたけれど、神奈川県民の民度があれだ。
好ましいのは。本公演が文化庁の補助金認定になっており、学生さんなら3,000円で入場可能。
この日も多くの制服を着た生徒さんたちが席を埋めていた。正規入場料との差額は文化庁の補助金で賄われるのだけれど、S席12,000円にしてもらっても構わないから、生徒たちへの無料招待枠も設けて欲しかった。
クラシックコンサートのオベーションルールやブラボーポリシー。
若いうちから身に着けて、緊張しないで鑑賞して欲しいのだから。

総勢50名以上のフルオーケストラ。2軍メンバーを含めて、おそらく100名程度の来日。
1人あたり100万円の経費で〆て1億円。
1週間で5日間の過密スケジュールとはいえ、それほどの入場料を取っておらず、果たして採算に合うのかどうか。
渡航費や滞在費の大暴騰。海外フィル招聘の困難さを、公演前に考えて、あらためてクソプーチンチンがいまだに生きていることへの誤謬を知る。 
せめて、団員たちには、日本の素晴らしさを味わって好印象で帰っていただきたいものだ。

フォト
《スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団》
マエストロはケイト・ブランシェットからその地位を奪ったといわれるダンディ、ダニエル・ライスキンさくらんぼ
ブランシェットがステージに現れて、彼を指揮台から倒さないことを祈る。

【セットリスト】
1スメタナ:『わが祖国』より「モルダウ」
今回チケットを取ったトリガーが、この『モルダウ』と『新世界』。
結局は中学生時代に音楽教室で聴いた曲しか聴きに来ないクラシックシロウトだけど、『モルダウ』が流れると、2011年川崎オスカー賞受賞作品『ツリー・オブ・ライフ』のあのシーンが浮かんでくるカチンコ

マエストロがタクトを振り切り、そして両手を下ろす。静寂とともに起きる拍手。
そして見事なタイミングで「BRAVO!」のコールが…
あれ、オレしか叫んでいないげっそり
コロナくんの最中は、もうこれが定番で、ブラボーコールだけでなく、歌舞伎の大向うも一人きりのひとり舞台だった。
どうした、みなとみらい。良い演奏だったじゃないか。

2ドヴォルザーク:『チェロ協奏曲』
チャイコフスキーのチェロコンは知っているけれど、ドヴォルは初めて。
ドヴォルザークをドヴォルと略すのも初めてだ。
ソリストは笹沼樹。
それにしてもチェロ奏者は、どうしてみんなレガートになるとイッてしまったような顔つきになるのだろうか。
(E)ドヴォルザーク:オペラ『ルサルカ』より「月に寄せる歌」
きっと、このアンコールソロを海外、それもチェコやスロヴァキアで聞いたなら、多くの観衆からBRAVOコールが起こり、果てしないカーテンコールが続くだろう。
この曲が聴ける貴重さを、どうやらみなとみらの人々は気がついていないようだった。

3ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』
世界一好きなクラシック曲。
もう何十回とこの曲を訪ねてコンサートホールに来ているだろうか。
一人ロングドライブの時は、カーステレオからこの曲を流すほど。
いつものように、第1楽章の演奏が始まると同時に「終わらないでくれ」と、およそ40分の演奏を1音たりとも聞き逃すまいと集中する。
マエストロの腕捌き同様に、S席のシートで両腕を小さく振りながら指揮者の気分。
1席離れた右隣にも、同じような手の動きのおっさんがいた。恥ずかしいので顔を合わせなかったけれど、おそらく同じような高揚感。
「終わらないでくれ、終わらないでくれ」。

願いもむなしく、やがて伊豆エメラルドタウンから、1回限りのシンバルを確認して、大団円。
蟹座「BRAVOOOO!!!!」
たった一人のブラボー屋。
この際、どうせ一人きりだとばかり、もう一度、今度は巻き舌を加えての、
蟹座「BRRRRRRRRRRRAVOOOOO!!!!!」
巻き舌ブラボーは、オランダのコンサルトヘボウで出会い、日本に持ち帰ったもの。
気分爽快。ティンパニのおじさんに笑顔を返された。
(E)ドヴォルザーク:『スラブ舞曲第1番』
シンバルが大音響で叩かれて、ぐるりと身体を回転させる。
カーテンコールののちにお約束のスタンディングオベーション。
会場を見回すと、スタンディングしているのは10人程度。
どうした、日本人。東欧からやってきた楽団への敬意はないのかい。

ソリスト笹沼くんが演奏していたチェロは1771年製のC.F.L.
この楽器。カレーココイチの創業者である宗次コレクションの1台。
宗次氏は自らコレクションした貴重な楽器を、若手演奏家へ無償で貸し出している。
もろちん、名古屋の地に素晴らしいクラシックホールを自前で建ててしまうほどの篤志家。coco壱番屋の値上げは痛いが、宗次氏の意思に同調して、明日はホウレンソウカレーでも食べようか。(←食べない)

ちなみにスロヴァキアフィルの本拠地は、1773年に建設されたバロック様式によるコンサート・ホール「レドゥタ」。
因みに、ロイヤルアルバートが1871年、コンセルトヘボウが1888年だから、レドゥタの歴史はかなり深い。
日本のように50年経てば、次々とぶっ壊していくスクラップ&ビルドな国とは違い、ヨーロッパ各国の伝統建築が心底羨ましい。
地震大国だから仕方ないのかもしれないけれど、100年イチョウを排除する都知事が日本にいることは確かなのだ。
いつになるのかは知らないけれど、チェコに行くことはウィッシュリスト上位にあるので、ドナウ川を渡ってスロヴァキアにも立ち寄ろう。



■さよなら野音、100年の歴史にいったん幕 建て替えで来年休止
(朝日新聞デジタル - 07月06日 19:37)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7478617

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