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2023年06月01日20:19

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《映画》5月の春、アシュビー

いつもは長くて辟易の予告編。
久しぶりのシネコンだったので、新作トレイラーが心地よい。
その中で、鑑賞予定のなかった『緊取』に市川総理大臣が堂々と生きている。
これは観ておこう。公開日6月12日を脳裏に入れて、さて帰宅すると上映中止のニュースに触れる。残念無念な澤瀉屋。それよりも、その切っ掛けとなったニュースをだらだらと垂れ流すマスゴミの正義感。ジャニーズだけはほったらかし。下らない世の中だ。

その昔、トレイラーなんて気味の悪い言葉すらなかった昭和の頃。
予告編をひたすら流すイベントは《ぴあ》主催だったろうか。
ぴあテン・もあテンの付録的な上映会。
そんなものでさえ、ありがたく通っていた映画少年時代が懐かしい。

カチンコ映画レビュー
フォト
058『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』★5.
ヒマに飽かして映画サイトをサーフィンすると、ほかにも観たい作品があったのに、なぜか『ウディ・ガスリー』の固有名詞に惹きつけられる。
ロードショーで観たのか、それとも名画座で観たのかははっきりしない。
ただ、この作品を映画少年になりたての中学生時代か高校生時代かに観ているはずだ。
1本目からスキなく記録していた当時の映画ノートは、今なお、なぜだか記憶にないが、尊敬する父に、映画チラシとともに無残に捨てられた。大学生時代だったか、それとも高校三年生の頃だったろうか。叱られた記憶のない父子の付き合いなのに、残っていればきっと宝物だったはずのチラシは燃え尽きた。

ウディ・ガスリー。
有名なフォークシンガーだというのに、自分自身はこの映画を観た中学生の時から還暦前のおやじ(←おいら)になるまで、一度も能動的に曲を聴いていない。たぶん、睾丸の映画少年は『ウディ・ガスリー』の伝説をあまり興味も抱かずに、★2ぐらいで評価してしまったのだろう。

ほぼ半世紀ぶりの再見。
作中のウディ・ガスリーの性格や行動にはちっとも同調できず、やはり自分は共産党系アジテーションが嫌いなんだと再認識する。スプリングスティーンやRCサクセションは好きなくせに。
ただ、映画としては秀作だった。148分の長尺、1分たりとも飽きることなく、破壊的な正義の人を堪能した。観て良かった。

クリップ
都内随一の名画座・早稲田松竹。
今週の特集がハル・アシュビーカチンコ
ハル・アシュビーのフィルモグラフィーをチェックする。
その中で光を放って迫ってきた『帰郷』の二文字。
記憶は乏しく、確かな自信もない。
しかし、この映画を新橋ヤクルトホールで上映された試写会で鑑賞し、ラストシーンの見事さに打ち震えたのを(きっと)覚えている。
公開年は1978年だから、オスカー少年、中学3年生。
そして、その頃、中学校では秋の合唱コンクールに向けて放課後にクラスでコーラスの練習をやっていたに違いない。オスカー少年は、放課後掃除とともに、その合唱コンクールの練習をさぼって試写会に出掛けて行く。
学級委員のみどりさんから担任の男澤大先生に報告され、母親が学校に呼び出された。
しかし、先生からも親からも叱られた記憶がない。
猫「映画に行きたいなら堂々と告げて行け。」
厳しく毀誉褒貶の激しい担任も、両親も、言葉の行間に「あなたの趣味は悪くない」と、当時の中学3年生は読んだ。
予備校にも通わず、映画館通いだった自分が、いまこうしている。

フォト
057『さらば冬のかもめ』★4.
印象的な白と青のポスター。
これもまた、映画少年がチラシコレクターだった時代を思い出さずにはいられない。
チラシをフライヤーなんて言わなかった時代。1000枚に満たない程度のコレクションの中でも、好きなチラシの1枚だった。
今、考えてみると、絵画を描けない自分がアート好きになったのは、チラシやベリカードを集めていた少年時代に兆しがあったようだ。
マグリットの『大家族』が好きなのも、このチラシの記憶からだとしたら、感性とは少年時代から完成していることになる。

ジャック・ニコルソンが若い。
マイベスト3にはランクする『カッコーの巣の上で』を観たのちに、この映画を名画座で観たことだろう。これもまた、記憶はあやふやだけど、ところどころにデジャヴュ的なシーンが飛び込んでくる。
娼婦という存在を知ったのはこの映画からなのか。そうではないだろうが、とにかく映画館が学校だった。
偏差値とやらを追いかけることはなかったけど、ウイングの広い知識は当時から備わっていた。

ノーフォークからポーツマスをグーグルマップでググってみる。
ハイウエイ利用で11時間、距離1,000�辧�
こんな追いかけ方もできる時代。

フォト
059『ハロルドとモード』★5.
これは掘り出し物だった。
『帰郷』でハル・アシュビーを知り、『シャンプー』で別れを告げる。
だから、2作目の本作は自分にとって埋もれていた未見作。
邦題名のサブタイトルを記すのが慮れるほど、原題の持つシュールな2人に惚れ惚れした。
22時に終映するレイトショー。睡眠時間を削ってでも観た甲斐が十分にあった。

そもそも、オープニングから流れるキャット・スティーブンス猫
これだけでもう十分な感動を得た。素晴らしい時間をありがとう。



カチンコ劇場版『緊急取調室 THE FINAL』公開延期 市川猿之助出演 東宝「総合的な判断」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7434071
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