人生3度目の宮崎。
そしてちょうど3か月ぶりの宮崎。
未踏の忘れ物を探しに来た
ブーゲンビリアから国道220号線を南下して日南の海へと繰り出した
BSのバイクツーリングの番組で”神社好きなら行かなければならない”感をチェックして、まずは鵜戸神宮。
手前の看板に釣られて駐車場へとクルマを停めて階段を登っていく。
何かしらの違和感。BSで観ていた風景とは全く違う。
階段の上に掲示された道案内。「ここから本殿まで徒歩15分

」
違和感は本物だった。
すぐに階段を降りてクルマに乗りなおして、本来の参道へとハンドルを向ける。
400柱近くの神社を巡ってきたが、ここはその中でもベストクラスの情景を誇っていた。
波音が響く境内。シンボルアニマルのうさぎたちが、ウサギ年のおいらを迎えてくれた。
洞窟に中に宛がわれた本殿。そして境内社。
江ノ島の岩屋に雰囲気が相似しているけれど、ありがたさは鵜戸神宮に1票。
《おちち岩》
乳房岩と記された岩礁は、中腰になってその乳首を覗き込む。
残念ながら、スルーしていく参拝者ばかりで、デバガメなのは神奈川県民ただ一人という有り様。なんやねん、おちち岩。
かわらけ投げならぬ《運玉投げ》。
実はこれがやりたくてやってきた宮崎。
5つ200円の運玉を購入して、亀石のある断崖を望む。
ルールは「男子は左手、女子は右手」で、亀石の水窪に運玉を放り込む。
もろちん、入れば運が付き、落ちれば普通の人。
いざ、投げようとスローイングポーズを取ると、隣にフランス人のおばあさんが一人、おいらの姿に視線を向ける。
むむっ、オレの一投に注目するか。
…大はずれ。
それでもなお、おいらのことを見つめるおばあちゃん。

「フランスからですか?」
取りあえず、英語で尋ねてみた。

「そうです。パリから。よくお分かりね」日本語だった。

「先ほど、お電話していた言葉がフランス語だったもので

」

「あなた、フランス語できるの?」

「いや、英語すらおぼつかないのです

」
だって、通訳がいないのだから

「おひとつ、投げてみますか?」
5つあった運玉。1つは海に放り投げたから、残り4つ。
そのうちの1つを差し上げても、まだ3つある。成功は約束されている。

「メルシー。優しいのね」
フランス人に褒められただけで、運がついていると言えるだろう。

「男子は左手で、女子は右手で投げるんです」
そう伝えて、ひとつを左手で投げてみた。
外れ。でも、何となく距離感がわかってきた。
フランス人とは別隣のおばさんが一投。
これが見事に直接に水窪へと入り込んだ。
キャーッ、との嬌声とともに、おいらからの「スゴイですね」。
フランスのおばあさんも、思わず拍手。
隣のおばさん、大喜び。よし、これでいいや。彼女の運をお裾分け。
パリジェンヌがチャレンジしたが、あっさりと海の中。
おいらについては、3投目が岩に当たり、4投目は亀の背まで届いたけれど、枠内から海へと落ちて行った。
でも、いいや。おばさんもパリジェンヌも喜んでいた。

「なんとなくですけど、エトルタに似てますね。ここの海景

」

「フランスにはこういう雰囲気の場所が多いのよ。でも、チャペルがない

」
そりゃそうだ。ここは神社だもん。
鵜戸神社での一期一会。
スタートは良好である。
千枚敷とされる洗濯板を眺めながら、次なる目的地へ向かう。
切っ掛けは火野正平
(つづく)

ワニの背中でヒッチハイク? 颯爽と乗りこなすカメが話題に(米)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=103&from=diary&id=7391347
ログインしてコメントを確認・投稿する