映画『生きる』で黒澤明の描きたかったことはなんだったのだろうか。
余命を宣告されて、ようやく《他人のために尽くす》ことを想い、市民の陳情に対応する志村喬。映画の中では51歳の設定と聞く。気がつくのがクソ遅い。
そんな映画のリメイクと出会い、そして、坂本教授が語っていた“Ars longa, vita brevis.”というワードや、自分の恩人であった刀自の死。
そんなこんなが輻輳して、目を開いてみたら、まるでそれが当然だったかのように早朝ののぞみ号に乗り込んでいた。思い立ったら動け!とばかり
6時台の下り自由席が空いていることを知っている。
しかし、プランもなく乗り込んだ《のぞみ285号》が、コロナくんが猛威を奮っていた2年前ぐらいの新幹線のように、100席あるシートに乗客は5人もいない。
悠々気ままに宝塚を目指すことにした。忙中、間隙をついての観劇。
人生2度目の宝塚大劇場。
1度目は2013年。
瀬戸内国際芸術祭の帰りに立ち寄って、同級生の御令嬢の初舞台を観劇する。
当時は、自分のシートの周りには友人はもとより、タカラジェンヌのご家族やその友人たちが多く詰めかけて、それぞれに感動の涙を流していた。
今回の宝塚。
11年前にデビューしたリーゼントの退団公演を、1階アリーナで見送ることになる。
入団から退団に至るまで、ステージの彼女を応援できたことは、観劇の感激とはまた違う満足感が漂っている。
お陰様で、彼女がタカラジェンヌになったことで、宝塚大劇場に2度顔を出し、そして東京宝塚劇場には2ケタを数えるほど足を運ぶことができた。
女性たちの華やかな演舞に酔いしれることができたのも、そのお陰さま。
そのくせに、その組のトップが誰なのか、そして、今回、どんなタカラジェンヌが団を退いていくのかも知らない。(実は真風涼帆がトップであることと、退団することは知っているが、これは内緒

)
これまでは、ゆるりと観ることができなかった宝塚駅界隈のスカルプチャアート。
『枠どられた風景』(マルタ・パン)/『水水水』(市川悦也)
宝来橋のほとりにはマルタ・パンを見つけることができた。有名なパン屋さん
宝塚ホテルでは、綺麗なお手洗いを借りたついでに、小磯良平の緞帳や八千草薫を観ることができる。
ステージママからの遠隔指導に沿って、ロビーに展示された宙組面々のスチールにご挨拶。開場早々から、女子トイレには長蛇の列(200人ぐらい←ほんと)が出来上がり、そして、いつものようにガラガラの男子トイレ。なんなら、女子に貸してあげてもいいぐらい
女子率の高さは東西宝塚のルーティン。今日はそれでも男子も目立ち、およそ100対2。
ヘテロセクシャルゆえの高揚感はプライスレス。この地にいることを至福に思う
ジェームズ・ボンドが主演する『カジノロワイヤル』。
作品のほうはいつものようにあれだけど、女子たちの身体を張った演技や歌唱、そして美しいダンスは、ほんとうに感動する。
6月をもって退団をする御令嬢も、しっかりとした役がつき、スポットライトを浴びていた。
Bravo!
掛け声をかけるわけにはいかないが、まるで親になったかのように「でかした」と精いっぱいの拍手を贈っていた。
手塚治虫の記念館へも初回に訪れているから、ここ宝塚はもう用事がない。
今回が最後になるかも知れないから、阪急電鉄に乗り込み、逆瀬川。
未踏の神社、伊和志津神社
と思いきや、境内の形に記憶がある。御朱印をいただいてはみたものの、いつか来たことのあるデジャヴュ感。
早速、アーカイブを手繰ってみたら2020年12月。知らなかった
川オスはやはり5人いる。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977898272&owner_id=8666179
続いて1�劼曚品發�、最後は山道になってしまった宝塚神社。
汗をかきながら登ってきたものの、社務所は「出張祭礼」で不在とある。
この際、郵便で御朱印を送ってもらおうか。二度と来ないだろうからね。
概ね予定した時間通りに進行し、のぞみ号までの残り1時間。
もう一度、宝塚駅へと戻り、宝来橋を渡り、安藤建築の日帰り温泉
《ナチュールスパ宝塚

》
生意気にも『金泉』『銀泉』なんという2つの浴槽が配備されていたけれど、泉質はあれだ。しかも、コンクリート打ちっぱなしの安藤温泉は、冷たい雰囲気しか感じることができず、例えば、谷口吉生の片山津温泉総湯で感じた暖かさがひとつも伝わらない空虚感。調べてみると、今年度をもって閉館が決まっているというから、さもありなん。失敗作。
日帰りの宝塚紀行。
これからも、気がついたら何かに飛び乗ろう。旅は楽しからずや。(←楽しい)
■日本人はいつから「お花見」をするようになった? “梅”を観賞する行事と“豊作祈願”がルーツ
(週刊女性PRIME - 04月04日 08:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=235&from=diary&id=7362416
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