たくさんのがんばり屋さんたちが東京を駆け抜けている中、がんばり屋さんではないおいらはのらりくらり、名建築でさんぽ
学習院の才女にあふれる目白駅をスタートにして、まずは日本のライトに敬意を表し。
《目白ケ丘教会》(遠藤新)
ライトの意思を引き継いだかのような大谷石に囲まれた静謐なチャーチ。
会堂内は撮影できなかったけれど、特段奇抜な意匠もなく、遠慮気味なモダニズム。
日曜ミサを控えてスタッフさんがせわしい中、案内をいただいて感謝
先月『名建築で昼食を』を初めてサブスク鑑賞。
第1話の《institut francais》に”ふ〜ん、アテネフランセなら行ったことあるもんね”と鼻くそ交じりだったけど、次回予告を観ておったまげた
《自由学園 明日館》(F.L.ライト+遠藤新)
自分自身が名建築を趣味にしたのは、干支を1つ戻す程度の歴史の浅さ。
日記を紐解いて解読してみると、2005年に初めて《博物館明治村》に行っている。
きっと、その時も帝国ホテルのあれは衝撃に違いなかっただろうが、趣味にするには自分自身、美的感覚の深みが備わっていなかった。
そののちに、ビジネス繋がりで紹介された温泉地で座った椅子

「フランク・ロイド・ライトの椅子だよ」と言われて興味を持ったのが、ようやく45歳ぐらいのこと。
2010年4月。
シカゴにスーラ門外不出の作品『グランドジャット島』を観に行くついでに、それならばと電車に揺られて出掛けたオークパーク
この地で一気にライトの魅力に取りつかれ、帰国後にようやく池袋へと向かう。
ファンとしては順番が逆のような、少し贅沢なライト巡り。
2010年6月に初めて訪れた明日館。見学時間すら知らず、同級生たち8人ぐらいを連れ添って眺めたのがスタートだった。
ミュージアムショップで「不老不死のクッキー」に出逢い、その時にパラパラとめくったライト作品集で『落水荘』の存在を知ることになったはず。
それから、何度となく。池袋へ映画を観るついでに立ち寄ったり、名建築初心者の友人を連れて行ったりして、自分の遥かなる目標を定めていった。でも、まさかね。
ゆっくりと館内を歩いていると、教室の建付けロッカーの上に『カウフマン邸』のパネルとキャプションが置かれていた。
落涙。いわんや、鳥肌なみの感動で腰が抜ける。
2010年4月にシカゴで出会ってから、干支一回りの12年を経て、2022年8月。
念願の落水荘にたどり着いた。あの時の奇跡が走馬灯のように巡りめぐる
感慨も一入。
屋外はもとより、食堂にも、将来の美術家を目指すアトリエ予備校の生徒たちが「はがき絵」のデッサンに訪れていた。
彼女たちは思い思いの場所で、ライト作品をスケッチして、水彩で色はがきを仕上げていく。
ひとり、とてもニッチな場所に床座りして、構想を練っていた女子。
視線の先はいかにもライト設計らしい柱の筋交い意匠

「とても良いモティーフですね」
ほかの生徒たちが見た目華やかな正面やステンドを描いているのに、Y字に掛けられた緑の柱に視線を絞っている。このシチュエーションに出会い、声を掛けるのは必然。

「いや、花粉症なもので、屋外にいられないんです…」
手元のはがきは、まだ真っ白。
テーマは決まったけれど、コンセプトが決まらず手が動いていない。

「難しいテーマだけどいい感性だと思いますよ。頑張ってね」
そんな気持ちで教室を出ていった。
これぞ、ライト
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou18/
冠城くんが立った場所に立ってみようか。
いや、アトリエの人たちにジャマ―の視線を投げかけられるのが必定だ。やめておこう。
彼らの描くはがきには、この美しきリフレクションが捉えられているだろうか。
本館の見学を十二分に終えて、そういえば彼女のはがきはどこまで進んだろうか。
入口脇まで歩みを戻し、ひたすらデッサンにいそしむ手元を覗き込む

「いいですね

」
”ヒャッっ”と驚きの声を上げて、頭を黒板のチョーク入れにぶつけて涙目の女子。

「あっ、どうも。先ほど、褒めていただいたので構想もまとまって書けるようになりました

」
褒めたつもりはなかったけど、あの声掛けがアプローチの切っ掛けになったみたい。
素直に喜んでくれていたし、こちらも嬉しかった。
はがきを見ると、三角形に組み合わさった柱に強い影と白い陽射しを見ることができた。

「陰影礼讃。暗い部屋に置かれたモチーフがよく際立っています」
がんばってね、とエールを送り、本館をあとにした。
これまで入ることのなかった講堂へも入ることができた。
ここにもアトリエさんたちが、思い思いにデッサンを続けている。
2階に上がれば誰もいないだろうと、意気込んで上ったメザニンにも5,6人のアーチストの卵たちが控えていた。
明日館。重要文化財なれど、とても好意的な活用がされている。
こんなシーンがステキと言える。4年ぶりの聖地へ戻ってきた
〔自由学園・主な卒業生〕(出典:wiki)
山本直純、岸田今日子、羽仁進(映画監督)、日下公人…
JUN SKY WALKER(S)=宮田和弥、森純太、伊藤毅
(幼児生活団/幼稚園)
オノ・ヨーコ、坂本龍一、古内東子、秋篠宮紀子、黒田清子(紀宮様)
■東京マラソン、4年ぶりに従来規模で開催 3万8420人駆ける
(朝日新聞デジタル - 03月05日 19:15)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7324990
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