2023年1月30日(月)
『Never Goin’ Back ネバー・ゴーイン・バック』(2022年)
監督:オーガスティン・フリッゼル
中川区江松・中川コロナシネマワールド
アンジェラとジェシー、17歳のちょいワル娘ふたり組が主人公。
アンジェラがジェシーの誕生日祝いに、ふたりして海辺のリゾート地で遊ぼうと、旅行チケットを購入した。
それはいいのだが、家賃を旅行代にあててしまったため、このままでは家賃が払えない。そこでバイトに入る回数を増やすことに。
ところが、ジェシーの馬鹿兄貴とその仲間の騒動に巻き込まれてしまい、警察のご厄介になったり、クスリのとりすぎでラリッてしまったりで、とうとうバイトをクビになってしまった。このままでは家賃が払えなくなってしまう。
この大ピンチに、ふたりはとんでもないことを思いつく。
それは・・・・
アメリカ版の『桃尻娘』。
竹田かほりと亜湖がヒロインを演じた『桃尻娘』シリーズは2本ほど見てるが、実は何も覚えていない。
それでも、向こう見ずな女の子ふたりがキャッキャと騒いでる姿を見てたら、おもわず“桃尻娘”という言葉が浮かんできた。
下品なところは不良娘版の『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』でもある。
とにかく、ヒロインのふたりが、クスリをきめるわ、卑猥な悪態をつくわ、悪だくみをするわで、笑わせてくれる。
ふたりに加え、馬鹿兄貴とその仲間のまぬけぶりにも大笑い。
ちょっとばかりスタイリッシュに撮れば、初期のジム・ジャームッシュみたいな味わいになったかもしれない。
しかし、そんなすかした作りの映画より、それがたとえ倫理にもとる行為であっても、ひたすら突き進んでいくヒロインたちの、エネルギーを描きたかったのだろう。
そういう意味では、『桃尻娘』というより『下妻物語』だったかもしれない。
ということで、立派な映画ではないが、好きな映画だ。
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