2023年1月8日(日)
『窓辺にて』(2022年)
監督:今泉力哉
刈谷市・刈谷日劇
去年の落ち穂拾い。
稲垣吾郎扮する、妻の浮気を知ったのにまったく怒りが湧いてこないことにショックを受けてしまったライターが主人公。
彼と妻とその浮気相手、彼の友人夫妻とその夫の浮気相手、さらに女子高生新人作家と彼女の恋人が入り乱れる恋愛群像劇。
恋愛に色と欲が絡まないので、どうも調子が狂ってしまう。
登場人物たちがいったい何を考えているのか、さっぱり分らなかった。
さらに登場人物たちの居住空間やホットミルク1杯が700円もする喫茶店など、お洒落すぎて、いったいどこの世界かとおもう。
それでは面白くなかったかというと、そうでもない。
中村ゆり、玉城ティナ、志田未来、穂志もえか、とにかく出てくる女優さんがみんないい。
松金よね子すら(といっては失礼だが)、可愛いお婆ちゃんに見えてくる。
今泉力哉と小林啓一、このふたりの映画監督は、登場する女優さんをきれいに、かつ魅力的に撮ることにかけては、現在の日本映画界で双璧だとおもう。
本作でも、玉城ティナのぷるぷるほっぺと、ラブホテルで見せたすらりとしたなま足がたまらない。そのなま足に、もし足フェチの谷崎潤一郎が生きてたら、きっと悶絶するはずだ。
ログインしてコメントを確認・投稿する