mixiユーザー(id:3341406)

2022年09月16日11:00

309 view

愛知の旅�ァ曽鏗�"あいち2022"と古窯散策

愛知県芸術劇場コンサートホールで名古屋フィルの第504回定期演奏会を聴いたあと、夕食は何処がいいかと今夜泊まるCホテルの周りをそぞろ歩き、「ラテ・ディ・マール」という店に入ってみた。
初めての店だが、お奨めの生の岩ガキはその店名の通り、喉をとろりと落ちていった。ワインは白のスパークリングにしてみた。
アタッカ・カルテットの刺激に溢れる音楽が、頭の中で何度もぐるぐる回った。

翌9/11(日)朝、名古屋駅から名鉄名古屋空港線に乗り、知多半島の西海岸にある常滑(とこなめ)へ。特急ならば、名古屋〜常滑は40分かからない。
常滑駅到着は10:30過ぎだったか。次の次が終点の中部国際空港セントレア駅である。

愛知の旅�,能颪い燭茲Δ法⊂鏗蠅藁鮖砲△詁�器の町(*)で、且つこの秋は国際芸術祭「あいち2022」の郊外展示拠点となっている。
「やきもの散歩道」を歩くと、その両方に触れる事ができる。
勿論、昨日買った「あいち2022」のフリーチケットはここでも使えて好都合だ。

(*)平安時代末期頃に生れた「古常滑」の産地で、瀬戸,信楽,越前,丹波,備前と並び、日本遺産に認定された「日本六古窯」の1つ。

常滑駅から5分も歩けば「とこなめ招き猫通り」のコンクリート壁の前に出て、取り付けられた39体の”ご利益付き猫”の焼き物に出会える。
いくつか写真に収めた。

・《安産》家田六ツ枝     ・《病気平癒》ラファエル・ナバス
フォト フォト
・《旅行安全》山田千代子       ・《縁結び》近藤てるみ
フォト フォト
・《開運招福》早川さとみ
フォト

これらの壁の上には巨大な《見守り猫とこにゃん》が設置されていて、常滑の人達の安全と幸福を見守っている。こちらは作者不明。
頭と左手だけで高さ3.8m、幅6.3mもある。
フォト


猫の壁の終わりから細い坂道を上ると「旧丸利陶管」の工場跡に出る。
1970年代迄土管を生産していた工場跡に展開した「あいち2022」のインスタレーション。
・《祈り、地平線、常滑》デルシー・モレロス(1967- /コロンビア)
フォト

フォト

敷き詰めたクッキーのように見えるのは、各種材料を混ぜた粘土を乾燥させたもの。
コロンビア先住民族の大地の女神信仰の儀式に、豊穣の証としてクッキーを土に埋めて感謝を捧げるという風習があるらしい。
日本人には餅や大福にも見える。
現代、母なる大地と人間の間に、新たなつながりは生みだせるのだろうか?

江戸〜明治にかけて手広く廻船業を営んで栄えた瀧田家住宅。
・《ザ・ボートピープル》トゥアン・アンドリュー・グエン(1976- /ベトナム)
民族の放浪をテーマにしたビデオ作品。
フォト

数人の少年少女が小さな木製のボートを漕いで、廃墟となった島にやってくる。
1人の少女は、浜に転げていた仏像の頭部と出会い、会話をする。
その断片的な話しによると、原発事故か戦争か、地球は一旦滅びたらしい。
頭部は時折り艶めかしい表情の女性となって昔語りをしたかと思うと、火が点いて燃えだしもする。
少年少女は、島内で過去の人間達が残した遺構を発見する。旧日本軍の武器等もある。
少年少女は難民の裔か?
ボートは彼等を何処へ連れていくのか?
地球は果たして再生するのか?

海で活躍した瀧田家が醸し出すイメージとグエンの物語は化学反応を起こすかのようだ。

瀧田家の前の細い道を下ると通称「土管坂」に出る。
フォト

土管の破片を埋めて土が流出しないようにしたのかもしれない。
こうした人を魅了する素敵な小路が、常滑には至るところにある。

更に行くと「登窯(のぼりがま)」の遺構がある。
高さの微妙に異なる10本の煙突。
フォト

最下部の窯の投入口。
フォト

1887(明治20)年頃に造られた窯で、1974(昭和49)年迄使われた。日本に現存する登窯として最大級のもの。
窯は8基あり、傾斜角17度。1982年に国指定の重要有形民俗文化財となった。

途中、これも古い窯跡周辺に造られたパン工房「風舎」でアンパンとカレーパンを買い、陽射しを避けた窯陰のオープンな簡易カフェで、冷たいコーヒー牛乳と一緒に昼食代わりとした。
古びた工房や家屋を利用して焼き物を展示販売する店はあちこちにあって、観光客が様々な器や人形等、あれこれ物色していた。
窓から吹き込む風に鳴る土の風鈴の音は、客達の一時の涼となった。

他に、旧青木製陶所、常滑市陶磁器会館等を巡って、常滑駅に戻ったのは15:00頃だったか。
少し離れた場所にある「INAXライブミュージアム」「とこなめ陶の森」には巡回バスで行けるが、暑さに負けてここ迄とした。

名鉄特急で名古屋に戻り、駅ビル12階、和の嘉鮮で夕食、20:00過ぎの新幹線に乗って浜松へ。
お墓から始まり、国際芸術祭、名古屋フィル、常滑の古窯散策と、色とりどり、心を豊かにしてくれた2日間だった。


長い旅行記をお読み頂き、感謝申し上げます。
 
4 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年09月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930