国立近代美術館。
『きんび』と呼ぶか『モーマット(MoMAT)』と呼ぶか。ファンによって様々だけど、おいらは常々『竹橋』が治まり良い。
オープンまでの少しの時間。前庭ファザードに隠れているマリーニに来館ご挨拶
《ゲルハルト・リヒター展》(国立近代美術館)★5.
日時指定・日曜日10時を目がけてリヒターファンが少しづつ集まってきた。
ダミアン・ハースト展のトラウマ(★1.)が恐ろしく、リヒター展に躊躇していたのは事実だけれど、上野西美でリヒター『雲』を観て背中を押され、さらに企画展が外れてもコレクション展に外れのない竹橋につき、心配ご無用で参加した
ドイツ生まれの現代アーティスト、90歳で現存。
DICやポーラ、或いは多くの近代美術館で彼の作品に出会っているが、失礼ながら「これなら俺にも書ける」(←ほんとは書けない)と、いささか醒めた鑑賞眼を使っていた。
フランク・ステラよりも下に見ていた感があったけど、ステラよりも4年年長で、そもそもステラさえも86歳で現存していることを今日知った。
『アブストラクト・ペインティング』に溢れる展示室には若者の男女で賑わっている。例えば、ベビーカーを引いた若き父母の姿や、ダンサーらしい出で立ちの男子女子、そしてご存知インスタ蠅。
研究肌の学生らしきグループも、リヒターの作品に惹かれている。
『アブストラクト・ペインティング』(2017)

「モネ、晩年の睡蓮に見える」
ふと、そうつぶやいてみたが、キャプションを読んで驚いた。

「晩年のモネの睡蓮がイメージされるこの作品で、リヒターは油絵を最後して、絵筆を置いた」
学芸員でもやろうかな。(←やらない)
『4900の色彩』(2007)
実はこのカラーチャート。川オスが幼稚園児時代に仕上げたカラーチャートの模造品。
川オス年長組のときに、およそ1週間ほどかけて作られた作品。自分の一番古い記憶のひとつ。抽象画家でもやろうかな。
リヒターはこの作品をケルン大聖堂のステンドグラスに用いたそうなので、今度、ドイツに詳しい先生にアテンドしていただいて観に行ってくることにしよう
『ストリップ』(2011)
おれは直角が小山ゆうなら、おれは直線のリヒター。
どうして、ここまで徹底した直線が描けるのかと悩んでみたが、キャプションを読むと答えは「デジタルプリント」。やっぱり、俺にも書ける。
肖像画など。リヒター、上手いじゃん。これは敵わない
『ビルケナウ』(2014)
1932年、ドイツに生まれたリヒターの生涯代表作となった4点作品。
不覚にもアウシュビッツには第一、第二の収容所があり、第二の所在地からアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所と呼ぶことを、今日初めて知った。
多くの収容所関連映画を観ているくせに。
作品『ビルケナウ』が制作された経緯は、きっと日曜美術館やぶらぶら美術館を観れば詳しくわかるだろう。
ただ、この展示室の中央に立った瞬間、鳥肌が立ち、痺れるような感覚に陥ったことは誰も知らない
実絵の対面に『ビルケナウ(写真バージョン)』が掲示され、これらの作品群を極めて真面目に見ることを見張られているかのように、グレイの鏡が壁面に置かれている。
『ゲルニカ』をナマで見た時の心持ちと似ていただろうか。美しきソフィア王妃に聞いてみた。
同様に丸木美術館の原爆の図や、無言館の作品の数々。
きっと、しばらくしたら悲しいかなウクライナを題材とした絵画が描かれていくのだろう。

「どうして、絵画と写真バージョンが飾られているんですか?」
セキュリティスタッフに聞いてみた。

「お答えになるかはわかりませんが、この展覧会の展示はすべてリヒター氏からの指示を受けて当館学芸員が設定したものなんです。なので、この展示スタイルもリヒター氏からの指示になります。他の展示室も、年代にはこだわりがないのも、作家さんの指定で好きなように廻って欲しいという意向だそうです

」
なるほど。リヒター90歳に、若者に溢れるこの展覧会シーンを見せてあげたい。
(つづく)
■19年でルネサンスが起こってる... 田舎館村「田んぼアート」の進化が凄まじすぎる件
(Jタウンネット - 07月14日 19:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=241&from=diary&id=7034506
ログインしてコメントを確認・投稿する