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2022年07月01日21:29

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映画日記『哭悲 THE SADNESS』『リコリス・ピザ』

2022年7月1日(金)

『哭悲 THE SADNESS』(2022年)
監督:ロブ・ジャバズ
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2

今夏、7月から8月にかけて、例年以上にホラー映画の注目作が公開される。
全部見てやろうとおもっている。
その第1弾。

少し前にマイミクさんから、こんなのがあるよと紹介された。
そのときは製作した台湾本国の予告編を見ただけだったが、あまりにひどかったので日本で公開されるかなあ?とおもっていたら、公開されてしまった。
これは見るしかない。

最悪、もとい最高!!!!
切断、肉体損壊、流血といったグロのオンパレードで大満足。
変型版のゾンビ映画。
あきらかに『リング』の貞子に影響されたとおもわれる、ゾンビたちの濡れた黒い目が禍々しい。
ゾンビ映画と書いたが、通常のゾンビ映画では、ゾンビたちは何も考えずに本能で人間に襲いかかる。
ところが、本作のゾンビたちは残虐な悪意を持って人間に襲いかかってきた。
無辜の人間を残酷にいたぶることに快感を覚えてしまったゾンビたち。
いやあ、すさまじいことを思いついたものだ。
しかし、悪意を持って襲いかかるというところが、日本のネトウヨや炎上騒動にそっくり。
新手のゾンビ映画が、今の時代の寓話のような気がした。
ということで、残虐描写は楽しめたが、どことなく理詰めな感じがして恐くはなかった。
このあと、鳥肌が立つような恐怖と出会えることを期待する。

口直しにもう1本見てきた。


『リコリス・ピザ』(2022年)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
伏見・ミリオン座

ときは、007シリーズの『死ぬのは奴ら』が公開された年ということで、1973年頃。
やたらと映画関係者が出てくるので、ところはハリウッド近郊だろう。
ショウビズ界で子役の問題児だったゲイリーが、写真屋のアルバイトをしてる女の子アラナにひと目惚れしてしまう。
ゲイリーはアラナが自分より年上だったことを知るが、そんなことはお構いなしだ。
彼女の気を引くためか、それともアメリカンドリームの起業精神が旺盛なのか、ゲイリーは10代にもかかわらず、新規事業に邁進していく。
そんなふたりが、面倒くさいオトナたちに翻弄されながら、自分たちの愛を見つけ出していく・・・・

ボーイ・ミーツ・ガール映画。
しかし、かなりヘン。
恋愛映画なのに、主人公のゲイリーが商売熱心というのがヘン。
ヒロインのアラナが、めちゃめちゃクルマの運転上手というのがヘン。
主人公のふたりが美男美女でないのもヘン。
ふたりに絡む実在の人物を模したようオトナたちもヘンだ。
どれもこれもヘンだらけなのに、なぜかキュンとなる。
キュンとなったいちばんの要因は、主人公のふたりがはち切れんばかりに走ること。
あれこれ悩んだり考えたりするまえに、身体が動いていく。
恋する青春とは、走ることと言い切ったところが素晴らしい。
まるで、吉永小百合と浜田光夫の日活青春映画だった。



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