独房生活もあと2泊。
適応性と順応性が際立ち、快適なホテル生活ではあるが、やはり自分にとっては不健全。
早く解放されて旅に出宅たくもあり、まだまだゆっくりと3食昼寝付き2回の風呂に読書+映画の堕落生活を続けたくもあり。
005『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(J.D.サリンジャー)★5.
ライ麦を読みたくなったトリガーは映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』の鑑賞から。初読。
”青春のバイブル”と称されながら、これまで手に取ることすらしなかったトリガーが1980年のダコタハウス。同じ年、山口百恵はマイクを置き、ジョン・レノンは永遠にギターを手にすることはなかった。いや、できなかった。
チャップマンという悪魔を創り出したガイドブックであるなら、焚書ではあっても決してバイブルではない。そんな一方的な拒否反応が、今までライ麦を遠ざけていた理由。
迷うことなくチョイスした村上翻訳は、まるでサリンジャーを村上春樹に投影する。
冒頭に出てきた20世紀の魔術師《デビッド・カッパーフィールド》に、ここまで村上感覚の挿入ができるものかと驚きさえ覚えたが、調べてみるとディケンズの19世紀の著名小説。原作通りだった。
Rock of Age なホールデンとは、全くの対極的な性格にある自分としては、もしこの小説を青春時代に読み始めていたら、きっと50ページもしないまま投げていたであろう。
オラオラ系の男女が苦手で、暴走族とプーチンカスはこの世に必要なしと断罪するおいらにとって、誰も彼も攻撃的なホールデンには、微塵の愛情も生まれない。あってはいけないことだが、ホールデンのそこかしこにチャップマンを感じてしまう。
それでいて、小説を早々に読破して★5.の高評価は、おそらく村上翻訳の為せる技。
ライ麦感想戦がきっと楽しい知的な闘い
ようやく捕まえたライ麦畑。読破してよかったと思える一冊
006『スプートニクの恋人』(村上春樹)★5.
ハルキストの誰かによると「春樹がサリンジャーを、そしてその中でもライ麦を意識して書いた」作品。
その証拠に「文庫本の表紙はライ麦をイメージする」
村上春樹はライ麦を翻訳するためにサリンジャーに直々に会いに行ったという噂まで流れるほどのライムギスト。しかし、いつまで経ってもその役目を満たされぬまま、ついにライ麦のオマージュとしてこの『スプートニク』を書き上げたという都市伝説。
果たして読書家(自称)であり、プチハルキストと自称する川オスの書評は如何に。
再読である。初読はいつぞやのこと。ほとんど記憶にない。
ライ麦との比較を前提に再読してみたが、結論は『否』。すみれはもとより、MYUもホールデンにはあらず、ましてやKは妹の役割でさえない。
所詮、村上春樹は抽象画作家のようなもの。結論は作家自身だけが知っており、読者、人それぞれに感じ方は違う。それでいい。
だから、ラストシーン。すみれからの電話でさえ夢の中から発されたものであり、Kのもとには帰っていない。ドッペルゲンガーのミュウ(その2)の元へと行ったきりなのだ。
そんなわけで、マイベストシーンは観覧車に閉じ込められるミュウ。
コニーアイランドのそれをイメージしてみたが、そういえば、まだそんなところに行ったこともない
次なる読書は伊坂幸太郎を用意していたけど、やっぱり村上春樹にしようかな。
何度読んでも感じ方が違ってくるマルチエンディング。
感想文を書いているだけでもワクワクする

『地球の歩き方 多摩』が人気! 売れたのは“たまたま”ではない理由
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