あっという間に2月も晦日を迎え、今年の映画鑑賞は38本を数えることができた。
この調子で鑑賞を続ければ年間228本也。あり得ない。
味も素っ気もないシネコン通いよりは、味のあるシネサロンに足が向く。
鵠沼海岸《シネコヤ》、葉山《シネマアミーゴ》…そして、
《神保町シアター》
2007年に新設されながら、初見参。
設計は日建設計所属・山梨知彦。代表作はホキ美術館。なるほど。
そして、昨年6月にオープンしたばかりの《シネマネコ》
映画看板があった街、青梅。映画の街として多くの人で賑わい、3館もの映画館が建ち並んだ歴史があったが、しかし50年ほど前に全ての映画館が廃館。それ以降、映画看板はあるものの、青梅の街は映画館ゼロ地帯。
この地に昨夏、望まれながら小さく誕生した『おらが町の映画館』。
映画館らしくもない《シネマネコ》。その命名の由来は、また別の日記になるが、昭和初期に建てられた国登録有形文化財の貴重な木造建築物をリノベーションして作られた。
東京都内唯一の木造映画館。
良い映画館で良い映画を観る。これが至福

映画レビュー
037『人生フルーツ』★5.
縁あって青梅へと向かう日に、上映スケジュールをチェックしたら、この2017年作品が上映中とあった。
公開当初はもとより、おそらくこの映画館での上映がなければ、スルーしていた老夫婦を描いたドキュメンタリー。
鑑賞のトリガーとなった理由は、その夫、津端修一さんが現役時代、レーモンド事務所で設計をしていたという経歴を読んだから
ドキュメンタリーの太宗は自給自足で野菜、果物を育てて仲良く生活する90歳+87歳の物語。DIYも家事も炊事も苦手なおいらにとっては、到底、無関係なストーリーなのに、TPOが映画作品に彩りを添える。
衝撃的なシーンでさえ、誰もが自然に受けれいている。
樹木希林のナレーションに対する答えがエンドロールに現れた。
「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」―ル・コルビュジエ。
「すべての答えは、偉大なる自然のなかにある」―アントニ・ガウディ。
「ながく生きるほど、人生はより美しくなる」―フランク・ロイド・ライト。
この瞬間、鳥肌が立つのを感じ、ほっとした。
良い映画を観た。
客電が点き、思った以上に若者たちが鑑賞しているのに驚いた。
オーナーが入ってきてシートの点検を始めている時に、知的な感じの女性がオーナーへの問いかけをしていた。

「とても良い映画でした。SDGs のテーマにもぴったりですね」
なるほど、そのように鑑賞すると深みもでるようだ。

「そうなんです。実は、この作品を上映するのは2回目になるんです。1回目もたくさんのお客さんが来てくれて、また上映して欲しいとリクエストを受けて。DVDの発売もないし、ネットで観ることもできない。貴重な作品なんです」
シネコヤさんとのお付き合いを伺ってみると、

「オープンの時に、いろいろとアドバイスを受けました。最近はご無沙汰しちゃっているので、もし行かれたらよろしくと…」
ミニシアターのオーナーたち。皆さん、映画が大好きだ。
羨ましい。
038『ナイル殺人事件』★4.5
1978年、川オス青年15歳の時に公開されたギラーミン作品。
中学生時代の自分にはかなり難解だったようで、何ひとつ訳が分からず最低評価の作品と断じた記憶が残っている。記憶力最強。
さすがに人生経験も豊かになり、頭脳も明晰となった今、あらためてアガサ・クリスティーに挑戦した。
途中、少しだけ(ほんの少しだけ)混乱したけれど、どうにか整理整頓ののちにポアロの種明かし。なるほど、名作たる所以。溜飲を下げた。
ただ、よく言えば、おいらの好きなポアロは、絶対的にに三谷幸喜と野村萬斎。
大泉洋『黒井戸殺し』は名作だった。早く3作目が観たい。
036『シラノ』★4.5
シラノ・ド・ベルジュラック。
聴いたことはあるけど、どんな物語なのか何ひとつ知らなかった。
ある意味、美女と野獣。困ったことに、その美女はかなり性悪で、命懸けで惚れるほどでもない。
一方のシラノ。なぜか、同調できるほど彼の気持ちが伝わってきた。
内面にあるコンプレックス。手紙に代表される文字面の表現に頼るのも、とても近似。
記憶に残る印象的な楽曲はないけれど、ミュージカルとしても好印象で『シラノ』★5.をほぼ決めていた。
原作がそうなのだったら、これは仕方がないけれど、ラストシーン1幕でやや減点。
ほんとうにもったいないエンディング。
■「脱プラと食品ロスは相性が悪い」包装を一律にやめるとどうなる?ある青果店主の指摘
(まいどなニュース - 02月27日 16:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=262&from=diary&id=6866380
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