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2021年10月25日12:03

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ファンとイストの境目

クソコロナ第5波が猛威を奮い、ガースーが泡を吹き、完全に政府不信が蔓延していたその頃、村上春樹が投稿した(珍しい政治批判の)一文に琴線が響き、スマホメモに保存をしておいた。
アイロニーたっぷりに当時の政府へ一撃を喰らわせた後に続き、
「さて、現実には、なかなか出口が見えて来ない状況ですが、僕らは今、ここにあるものを何とか目いっぱい活用して、本当に出口が見えてくるまで、うまく生き延びてやっていくしかありません。音楽でも、猫でも、冷たいビールでも、心のねじくれたコーヒーでも、何でも、あなたの好きなものを、うまく活用して下さい」で結んでいるこの文章が、春樹ファンには新編のエッセイのように、自分のアーカイブに刻まれた。
『心のねじくれたコーヒー』…きっと、橙子猫のコーヒーを飲みながら、ねじりドーナツを食べていれば、うまく生き延びるというメタファ。そういうことかな。
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10月1日に開館した《早稲田大学国際文学館/村上春樹ライブラリー》★5.
ようやく行くことができた。
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関係者へのお披露目が一段落。一般への前売りが解禁されて、1ヶ月前の24時にネット予約ができるシステムが始まった。
いかんせん夜更かしが苦手。それでも、約束の応当日、23時55分にむっくりと床を抜けて、ノンレムに陥っていたノートPCを無理やり起こし、わずか5分でSOLD OUT される有限無料の入場権利をわずか2分でゲットした。
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早稲田大学も大隈重信も、自分にとっては全く縁のないアイコン。
もし、18歳のあの当時、友人たちのブランディング志向に付和雷同して、偏差値も目的もないのに都の西北を目指していたら、きっと友人たちと同じように1年間の浪人生活を余儀なくされて、そのだらけた生活に身を落とし、友人たちとは違う浮浪生活を送っていたに違いない。
なので、早稲田大学に足を踏み入れたのは、そんな友人たちに誘われた学祭への1度か2度程度。40年振りの登校。
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早稲田駅から道に迷いながらも、どうにか予約時間前にたどり着き、演劇の神様(自称)坪内逍遥に敬意を表し、演劇博物館を拝観。
せめて第三舞台やキャラメルボックスの資料を見たかったけど、公開品は歌舞伎から新劇まで。ともすれば、水谷八重子博物館。

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さて、入館時間がやってきた。
1回の定員は30名。村上春樹ファンや隈研吾ファン、そしてユニクロファンが行儀よく並びだす走る人走る人走る人
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入館者がまず踏み入れるのは、JBLのスピーカーから村上春樹選曲のジャズが心地よく流れる視聴フロア。
壁には紙ジャケが並べられ、playing now のレコードが立てかけられている。
入館早々スツールに腰掛け深呼吸のあと瞑想するジャズファン、さらには持参した村上春樹を片手に読書する人など、それぞれの時間の過ごし方ワイングラス
自分(←川オス)が、もしアルコールをたしなみ、小学校時代の通信簿に「落ち着きがありません」と書かれるような児童でなければ、きっとこのフロアに腰掛けて15分のリスニングをしているのだろうけれど、残念ながら仮定とは真逆の立ち位置。
すぐに次に仕掛けられたルームに歩を進める。幸いにして、右足親指はもう痛くないペンギン
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『海辺のカフカ』の舞台装置から、村上春樹関連書籍ライブラリー本
羊男は、きっとこの階下に暮らしているのだろう牡羊座
村上春樹自身が寄贈されたという初版本の単行本や文庫本。
表紙を眺めるだけで、マスク下の顔がほころび、ワクワクがやってきた。
ほぼすべての著作を読破しているが、果たして、自分はハルキストなのか、春樹ファンの読書家なのか、常に選択肢が迷走する。
もし《ハルキスト》というくくりが、ノーベル文学賞発表前夜に「6次元」や「ピノッキオ」に集まるマヌケ面の連中を指すなら、自分は決してそのくくりではない。
『趣味:読書、愛読書:村上春樹』、これで十分だ。
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手に取れる書籍もある。
『辺境・近境』を手にして、あの部分、つまりシーフードピザのセンテンスを音読する。
早稲田大学も小説家も目指すことのなかった自分が、いま、この場所で大好きな何行かを声に出して読みきかせすることのできる奇跡。マタイに語られるまでもなく、あらゆる事に感謝。
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設計は隈研吾。
村上春樹はこのプロジェクトを隈研吾に委ねるにあたり「リフォーム」であることの非礼を詫びている。
確かに、躯体には隈研吾らしさもない無機質な鉄筋コンクリート5階建て。
とはいえ、ライブラリーに入れば村上春樹ワールドが象徴されるトンネルが眼前に現れる。
そして、左右に並べられた選書はブックディレクターの幅允孝(BACH)が担当する。
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羊男もきっと隠れやすそうな地下室に、居心地のよさを感じていることだろう。
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お約束の《心のねじくれたコーヒー』はピーターキャットのオマージュから、オレンジキャットにて施される。
ねじれたドーナツは売っていなかったけど、穴のあいたドーナツは健在。
ライブラリーに来られた興奮で、ちょうど小腹も減ってきた。
クリスマスイブではないのだから、穴のあいたドーナツを食べても許されようブタ

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これだけ素敵な施設がアドミッション・フリードル袋
柳井さん、隈さん、村上さん、そして大隈さん、ありがとう家



コーヒー純喫茶のインテリアをミニチュア化! おなじみの「キーコーヒーの看板」やテーブルゲームの再現度が高すぎる…
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=114&from=diary&id=6714658
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