ニュースで新学期の教室が映された。
生徒が前を向いて黙々と給食を食べるシーンに、今さらながらクソコロナへの恨みが募る。こんな哀しい日々は、いつまで続くのか。
昼食の楽しさが当たり前だった時代。
40年前の高校時代には、母の手作り弁当を持ちながら、今日はどの女子グループへ導かれようかと、男子1人で教室中を彷徨っていた。
持ち前の三枚目根性が、女子グループたちにゆとりを与えていたのか、日替わりで指定席を開けておいてくれる女子たちに感謝。一体、毎日毎日、どんな会話をしていたのやら。
マスクなんてない時代、30分の教室合コン。これじゃ、登校拒否なんてするわけない。
黙々と ただ黙々と 黙々と
一良民の これが姿よ (和蟹)
《越後6》承前
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980267183&owner_id=8666179
カバコフの新作を探して、右往左往。
松代のボランティアこへび隊のおじさんガイドをよく聞いておけばよかったのだが、十字路にクルマを置いてすぐだよ、に安心して結局、探し回る。汗、汗、汗。
『人生のマーチ』(カバコフ/2021)
ようやく見つかった

山の中腹、小山の上。
この喜びは、見つけた人しか味わえない
『フィヒテ(唐檜)』(トビアス・レーベルガー/2003)
松代城への道行き。山の中の「ほとんど隠れた場所」にこの図書館がある。
森林の中のほんの小さな空間に置かれた本棚には、作者の出身地であるドイツ文学の選書が並んでいる。
蝉が啼き、きっと蚊や虻や、名も知らぬヘンテコ虫が気にならなければ、ベンチに座って本を読もう。(←読まない)
レンタカーを駐車場に置いて、熱射地獄の山道をおよそ15分、標高384m
初めての登城となった松代城
ボランティアガイドの受付おじさんが、これまたとてもフレンドリーだった。
3階からゆっくりと鑑賞してきなさい、というアドバイスに従って、今年出来たばかりのワンフロアワンインスタレーションの3つを眺めていく。
作品自体は、汗を掻いた割には意外とあれだ
『脱皮する時』(鞍掛純一+日大芸術学部/2021)
インスタ蠅は微妙な感じ。もっと、床を磨きましょう。
『樂聚第』(豊福亮/2021)
『憧れの眺望』(エステル・ストッカー/2021)
作品鑑賞時間よりも、受付おじさんとの会話が長く、楽しかった。
受付に座っていられず、城の外まで出てきて、松代の街を語る。
正月になると、城盗りマラソンがあるそうで、参加料5,000円で5�劼料�路。
先ほど歩いてきた山道は、この季節、当たり前のように雪道になっている。
1位で飛び込むと、城主の称号とそれなりの商品。完走した人たちからは抽選でハワイ旅行まで当選するそうだから、参加料5,000円でも県内外500人のチャレンジャーが集まるそうだ。今年は中止となったが、来年はやりたいな、なんてつぶやいていた。

「松代の方なんですか?」

「あの辺、松之山から来てるよ。温泉が有名でね、日本三大薬湯の一つなんだ

」
曰く、有馬・草津・松之山。これが、日本三大薬湯

「これから行くんですよ

」

「駐車場はね…」と、ガイドが止まらない。
良い時期に「良い町ですね」と、旅の人。

「日本有数の豪雪地帯なんですよ

」と、笑顔で返すおじさんに、
刻み込まれた人生の年輪。
『木』(メナシェ・カディシュマン/2000)
登山口の関所のような小屋で、同じくボランティアおじさんからも良い声を掛けられた。
一期一会のおじさんたちが気持ちいい。登ってよかった。
『凌雲閣』
日本秘湯を守る会会員で、登録有形文化財。
歩けば、床がキュッキュッと啼くのも当たり前の昭和初期建築のレトロ旅館は、木造三階建て。
1部屋1部屋、それぞれの宮大工がアドリブで造り上げたという数寄屋な客室。
フロントにお願いすると、空いていた最高級(館主談)の貴賓室へ案内してくれた。
傘の屋根。

「ぜひお越しくださいとも言えず、まだまだ厳しい環境ですけど、(クソコロナの)こんな時期に来ていただけるお客様が、ほんとうにありがたい」なんて、感謝の言葉をいただいたけど、旅館の方々のホスピタリティは、かえってこちら側から感謝を伝えたい。毎朝、活ける花の華やかなことさえ有り難い
湯量豊富な大浴場も、朝一番に貸切風呂。ややサビの香る浴槽で、20mの平泳ぎをしでかした
Go To はもとより、Not Go To でも、越後の旅はまだまだ続く。
たおやかな 早陽射し入る 松之山
朝蜘蛛さえも 薬求めて (和蟹)
(つづく)

再現度の高いミニチュアこたつが登場! ジオラマの冬支度にいかが?
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6658275
ログインしてコメントを確認・投稿する