リスペクトしてやまない北川フラムさんの方から「大地の芸術祭-越後妻有アートトリエンナーレ2021の開催時期について」というタイトルのメールが届いたのが7月の末頃。
今夏の Final tripenart は群馬辺りでほぼほぼ決めていたのに、緊急事態宣言やら目玉展示の緊急工事とかでいろいろあって、それならばトリエンナーレの開催に漕ぎつけた越後へ旅立とうと、かなり直前にコース変更を敢行した
そもそもトリエンナーレとは「3年に1度開催される美術展覧会」
2年に1度ならビエンナーレ、4年に一度ならクアドリエンナーレ、梅雨時で洗濯物を乾かしたいならアシタテンキニナーレとなる。
国内で開催されているトリエンナーレは、川オスが非公式認定しているものでも、越後妻有、横浜、あいち、瀬戸内などがある。
トリエンナーレを始めたからとはいえ、例えば埼玉(2016年)は初回開催で大失敗に終わり、1回だけで開催を打ち切っているし、すでに方向性を見失っている横浜だって市長が変わってしまったのでそろそろ継続さえ危うい。個人的には横浜にカジノとトリエンナーレは必要ない。
継続しているうち、越後妻有、瀬戸内、亀山、奥能登にはプロデューサーについている北川フラムの力量であろう、常にテーマが明らかで参加する作家たちも魅力的。
クソコロナでどこも開催が延期となっているが、きっと継続性をもって北川マジックを打ち出してくるだろう。
《大地の芸術祭-越後妻有アートトリエンナーレ》は2012年から2015年、2018年と連続参加し、今回で4回目。
出掛ける直前に気が付いたけど、結局《芸術祭》自体はご多分に漏れず来年2022年に延期が決まっていて、メールでもらった案内は「今年のトリエンナーレに合わせて作っていた新作を、特別に公開するから来てね」みたいな。
こまごました芸術祭用の展示物やイベントは見られないけど、大物アーティストの新作がふんだんに、しかもインバウンドが不在の今、かなり快適に鑑賞できる。
行かないわけがない。(←行く)
越後湯沢から駅レンタを拝借して、まずは清津峡へご挨拶。
自分の記憶が確かなら、第2見晴所と第3見晴所にもインスタレーションが施され、インスタ蠅がよだれを流す美しさ

あれ、3年前からあったかな。
第2見晴所にはマジックミラー付トイレが設置され、放尿しながら渓谷美を堪能できる。
ただ、残念なことに男子の場合は、立小便につき後ろ向き
トイレの壁と対峙する。
第3見晴所に入ってみると、ジブリの虫に囲まれた気分になる。
オレンジの間接照明と、六角形に削られた花崗岩風景。渓流から聞こえる水の音。
『Tunnel of Light』(〈MADアーキテクツ〉
トンネルの終着点は、水鏡の向こうに酔狂な人たち。
慣れたもので、躊躇なく靴下を脱いで青空へ向かっていこう
地元の人に伺うと「ゴールデンウィークには駐車場にクルマを停めるまで2時間の渋滞が起きて、結局、水鏡にたどり着けなかったインスタ蠅たちで微妙ににぎわっていた」と、語っていた。

「第1駐車場にも置けましたし、行列ゼロで『Tunnel of Light』のポージングを決めてきましたよ

」

「さすがですね、川オスさんは」と言われたとか、言われてないとか(←言われていない)
一度、この地を離れ、関越に乗りおよそ60分、長岡を目指す。
これは隈さんとの勝手な約束。
《アオーレ長岡》
先日、隈研吾展に出掛けた時に一番気になったマケットがここのものだった。
市役所を含む、市民のための総合施設。
地下駐車場にレンタカーを置いてエレベーターに乗って上階へ出る。
ん?
何かしらの既視感に鳥肌が立った。
あれれ、ここ、いつか来たことある
3年前の3月。幼馴染を訪ね新潟にやってきたときに、Bリーグを観戦したアリーナ。
このコートの最前列に陣取って、新潟vs東京の大熱戦を応援していたことを、過去のmixiで確認して思い出す。
しかも、当時の日記には「ここは隈さん作」との一文字も書いていない。
成長したものだ。こうして、再来の地でもポジティブに受け止めることが、楽しい人生の秘訣。あらためて新たな感動を得ることができた。
しかも、感激はそれだけに終わらない。
長岡市には住所非公表の隈さん建築がもう1棟あるという
どうやら個人邸宅。
グーグルでもヤフーでも調べることのできないこの場所を、長岡市役所へ直接、尋ねることにした。
役所に入るやいなや、すぐに可愛い女子がやってきて「何かお探しですか」のガイダンス。

「単なる観光客です。長岡市、第二の隈さん建築を探しています」と、旅恥掻き捨ての質問をぶつけてみる。
結果から先に記すと、その物件を見つけることはできなかったが、役所のおねえさんは、最後まで手を尽くしてくれた。

「やはりネットですと調べることができなかったので、今、長岡市内から通っている同僚たちに資料を回してもらってます。もう少し待っていてくださいね」
ひぇーーー。そこまでしていただかなくても、と感激の涙。
個人邸につき、見つけることはできなかったけど、この時に「お役所仕事」というフレーズは長岡市役所にはないということを知った。
隈さん建築の中で仕事をしている人たちは、とてもいい顔でお客さんに接し、自信を持って仕事をしていた。単なるハコモノでない温かみがそうさせているのだろう。
そういえば、高知県梼原の役場の人たちだってそうだった。
(つづく)

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https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=6648121
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