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2021年01月20日00:36

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映画日記『Mank マンク』

2021年1月19日(火)

『Mank マンク』(2020年)
監督:デビッド・フィンチャー
今池・名古屋シネマテーク

『市民ケーン』(1941)の製作舞台裏を、脚本家ハーマン・J・マンキウィッツ(通称マンク)を主人公に描く。
監督デビット・フィンチャー、主演ゲーリー・オールドマン、古きハリウッドを舞台にしたモノクロ映画とくれば、きっと少々悪ぶった『アーティスト』みたいなものと、映画好きにとっては見る前から「マンクなしの傑作!」とダジャレのひとつも言いたくなるはず。
と、軽い気持ちで見始めたら、うぁ、こりゃあかん!!

オーソン・ウェルズや後に映画監督になるジョーゼフ・L・マンキウィッツ、それと『市民ケーン』のモデルとされる新聞王ウィリアム・ハーストやMGM映画のルイス・メイヤーといった登場人物の名前ぐらいは知ってたが、ほんとうに知ってたのは名前だけだった。
誰と誰がどういう立場で、どういう人間関係なのか、さっぱり分からない。
なにしろ、アマンダ・セイフライド扮する女優が、ウィリアム・ハーストを「パパ、パパ」と呼んでたので、てっきりハーストの娘とおもってしまった。
終盤になって、ようやくもうひとつの意味でのパパさんと理解できたくらい。
私の知識なんかでは、ちょっとお手上げ。
日本でたとえるなら、帰山教正がどうしたこうしたというぐらいの知識が必要だ。
ただし分らないなりに見てると、絶対的な権力を敵に回して、どんなにみっともない姿をさらしても、へらず口をたたいて踏ん張ってる、カツドウ屋の心意気みたいなものを感じることはできた。

ということで、ストーリーを追うのに精一杯で、モノクロ画面を味わう余裕などなかった。
ただ、私の見間違いかもしれないが、ときどき画面の右上に○印がでてきて、あれっ?とおもった。
フィルム上映を模したのだろうか。
それと、いま思いかえしてみると、パン・フォーカスを多用してたような気もする。
さっきまで、ウィキペディアで『市民ケーン』や本作の登場人物たちの名前を検索してみたら、おぼろげながら人間関係などが見えてきたこともあり、もう一度見ようかなとおもっている。


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