「九戸の九戸が二戸に九戸を建てた」
岩手県にはこんな早口言葉があるとかないとか。(←ない)
岩手から青森の県境には屁だらけの町。否、戸だらけの町。
一戸(いちのへ)から始まって九戸(くのへ)まで。
このうち、岩手県には1、2、9。
県を跨いで青森県には3、5、6、7、8がある。
日本の忌み数字らしく「4」、つまり四戸だけはない。
冒頭の早口言葉らしきものの意味は、九戸にいる九戸氏が、二戸の街に九戸城を建てたという史実。九戸城は1636年に廃城、破却。現在、城址を遺す。
《青森1》承前
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盛岡のホテルを早々にチェックアウトして全席指定のはやぶさで八戸まで
全席指定とはいえ裏技みたいのがあって、指定席券より500円ぐらい安い「空いていれば座っていいよ券」を買って、ガラガラのはやぶさに乗り込んだ。
1両に5人しか乗っていない
わずか30分余りで八戸着。
青森らしく、駅にはねぶた

。
東山魁夷の陶板が堂々と掲示されていたが、その理由は不明である。
八戸でレンタカーを調達して、今回の目的地の1つ《十和田市現代美術館》まで30分
事前勉強なしでたどり着いた美術館は、思いのほか都会。
十和田市のメインストリートである官庁街通りに位置していた。
十和田湖のほとりにあると思っていたものだから、大きなガラスを通して観る景観が、ややそれほどでもない。しかしこれは、たくさんの優れたロケーションミュージアムを観てきた者達の贅沢な感想。こんな時は建物と美術品が勝負になる。
『Arts Towada 十周年記念「インター+プレイ」展 第1期』
建物は西沢立衛作品。屋外展示物のそれぞれは、現代アートを代表する作家陣。
ホワイトキューブに見とれながら、ふと左手に視線を移すと
『夜露死苦(ヨロシク)ガール2012』(奈良美智)
思わず膝から崩れ落ち、朝露に濡れた芝に片膝が冷たい
なので、すぐに立ち上がる。
9時30分に到着して、おそらく1番手。スタッフ以外、ほんとに誰もいない。
あとからボチボチとやってくるが、快適な空間であることに異論はない。
部屋に入ると、でっかい外人のおばさん。誰もが思わず「アッ」と声をあげる。
マイフェイバレットなインスタレーションは、赤と白のおじさんたちの肩車で作られたビッグクラゲ

すべてが、おじさんたちの肩車。
『念願の木/三途の川/平和の鐘』(オノ・ヨーコ)
「やっとこられたよ。」(2020.12.6.川オス)のメッセージを記し、平和の鐘を力いっぱい叩く。
エストニアのような短冊が架けられて、小さな鐘の音もあとに続く
しばらくの間、屋外展示を鑑賞して、ふたたびヨーコの庭に戻ってくると、平和の鐘の撞木が取り上げられて「叩くべからず」を暗示させる。どうやら、叩いてはいけない貴重品だったらしいが、覆水は盆に還らない。黙って逃げよう
現代アートの聖地。
この地に建てられたのは六ケ所村への国庫補償金があってこそ、というタブーな真実もあるが、クソコロナ前にはインバウンドがこぞってやってきた。
Arts Towadaのシンボリックスペースが、美術館前の公園。
天然痘のようなかぼちゃや少女、そして毒キノコ。
西沢立衛の公衆トイレは、ニョロニョロに覗かれる
ファットハウス、ファットカー。さらに、500m先のギャラリーにはアーチスト集団《Me》の作品。
セキュリティスタッフとの会話が標準語で弾んでいた。

「日没ぐらいに来ていただけると、また違う雰囲気が味わえます

」
残念ながら時刻は12時。十和田市現代美術館は、2時間30分の堪能
スーパーナビによる十和田のグルメは《バラ焼き》
駐車場にかかる看板を見つけ、電話番号を探すために慌ててクルマから飛び出した。
腹が減った。早く店を見つけたい。この一心
バラ焼きの名店『司』は、なんということか。駐車場のインスペースに見つかった
青森の玉ねぎを鉄板に敷きつめ、牛バラ肉が薔薇の花のように積み上げられている。
玉ねぎが飴色になるまで炒め、独特のタレで肉と絡ませる。
スタッフが頻繁にやってきて、遠くからやってきたGo To グルメと語り合う。

「当店のバラ焼きはベルサイユのバラをイメージしてまして

」
ボンジュールとラヴィアンローズの言葉が飛び交っていた。
とても美味しくて楽しい地元B級グルメは★5.
ご馳走様でした
時間を見ると13時。
さぁ、いよいよ世界一の混浴風呂・酸ヶ湯を目指して102号線をひた走る
■年末年始、予約61%減=JR6社、コロナで落ち込み
(時事通信社 - 12月10日 17:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6338022
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