《富山3》承前
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ワイフさんとのGo To 富山
3つのミッションはすべてクリアしたので、最終日はどちらかというとおいらの時間。
念のために確認する。

「もう他に行きたいところない?」

「任せる

」
朝9時10分に大牧温泉を出発し一般道で富山市内へもぐりこむ。
両親(←おいらら)が富山に行っていることに気が付いた元パティシエの三女ちゃんからLINE
10時開店直後に日本一のマカロン屋さん・Monsieur J
我田引水。川崎からやってきた2人を迎え入れると、それが呼び水になったのか、次々と客が入ってくる。
たくさんすぎるステキなマカロン。
担当していただいた奥さまがステキな笑顔でレコメンドを説明してくれる。
川崎からやってきたよ

と告げると、ワイフさんに隠れて聞き出した秘密。

「学生時代は溝ノ口に居たんですよ

」

「洗足…ですね?」
顔を見ればわかる。声を聴けばわかる。きっと声楽科だ。
これから富山市内観光。と告げると、帰りの時間まで冷蔵庫に入れておいていただけることになった。
人生で最高のマカロンだった
これまでマカロンなんて、口の裏にくっつくだけの代物だと思っていたが、ようやく自分もミア・ファローとトポルの気持ちが理解できるようになったのだった。
ワイフさんにはあらかじめ「美術館2か所行くよ」とお断りをしておいた。
『コレクション展 2020-1内と外』(富山市ガラス美術館)
3、4度は訪れている富山で、初めての訪館。
フロントからロビーへ入った途端、正直に云えばワイフさんとやってきたことに後悔をしている自分がいた。自分の時間を押し付けてしまうことに申し訳ない気持ちを持ちながら、共に時間をシェアしている仕方のないことであるし、これまでもそうであったのだから、これからもそうであろう。
2015年、隈さん作。
図書館と美術館の共存。結果的に、これがこのあとの行動に役に立つ。
企画展示室には16のガラス工芸作品。
ワイフさんが唯一、足を留めた『魔法の鉛筆』以外の15作品は、いつものように走るガラス美術館妻

しかも、今回は絵画作品より早い
16品目の展示『Fragments』は、サッカーボール状のシルバーガラス作品。
天井部が開放されていたので、何気にワイフさん、右手を指し込む仕草。
気が付いたセキュリティスタッフが「お客様、作品にはお触れにならないように」と、極めて優しく注意を告げられていた。
入館から退館まで5分

「ごめん、もう1周だけ見てきていい?」と、両手を合わせ、あと3分だけいただいた。
上階となる6階はガラス美術館のシンボル『グラス・アート・ガーデン(チフーリ・エクスペリエンス)』
エスカレーターへ向かおうとすると、ワイフさんからの心遣い。

「図書館にいるから、おとうさん(←おいら)ゆっくり観てきていいよ

」
持つべきものは理解者。
ガラス美術館のために来日し、富山市内の工房で造り上げたインスタレーションは、隈さんの木造デザインにもコンセプトを合わせているようだ。
チフーリは名古屋大一美術館で出会っている。
膝が崩れ落ちそうなほどの感激と、階下で本を読んでいるであろうワイフさんへの焦燥。
メトロポリタンでも、ひろしま美術館でも、函館美術館でもそうであったように、かなりの速足でパーフェクトな作品群を鑑賞し、息を整えることもないままにチフーリに別れを告げる。
またいつか、ゆったりと鑑賞できる日が来るだろうか。
それにはきっと、2時間は優に必要であるのだけれど。★5.
閲覧室でワイフさんが読んでいたのは、阿久悠『甲子園の詩 敗れざる君たちへ』
定価2,940円

「あれ、もういいの?早いね

」
これでいいのだ。
(つづく)

本に触れない立ち読みコーナー、全国約300の書店に フライヤーと日販
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