Go To 東京排除を受けて銀座散策
歩行者天国も数える程度しかブラブラしてないので夜の街・新宿よりも安全地帯。
JR有楽町からまずは3丁目。
《UNIQLO TOKYO》
プランタンが閉まったことは知っていたが、その跡地にユニクロが入っていたとは知らなかった。
1階のセンターに立って見上げると、吹き抜けに打ちっぱなしのコンクリート柱。
コロナのあれで内装が中途半端にのままオープンになったのだろう。
当初計画よりも、売り場面積がむろん足りない。
4階の踊り場に立ってあるべきフロアを見渡したり、逆に1階を見下ろしたり。
大きなカメラを持った男子学生2人が、やはり同じようなポジションでシャッターを押していた。建築ファンには知る人ぞ知るあれらしい。
《銀座教会》
外堀通りを次なる目的地へ向かって東へ向かう。
4丁目。ジャコメッティのような細身の教会がそこにあることは数百年前から気が付いていたけど、この日はまるで階段の奥から光が射すように「どうぞ、お入りなさい」と神の声が聴こえてきた。
予定にはないスポット。
教会の告知板を見ると、正午の礼拝にはまだ1時間ほどの時間がある。
きっと、大塚国際美術館の残り香をどこかに感じていたのだろう。石階段はエスカレーターのような錯覚を伴って、自然に迎え入れてくれた。
無人の大礼拝堂へ入る。
東京ユニオンチャーチほど荘厳な自然光は得られなかったけど、それでも天井のステンドグラスからほのかに射し込む光は荘厳さを放っている。
正午礼拝の準備をしていた伝道師(女子)から声を掛けられる。

「正午礼拝にお越しですか?」

「いや、建築物に興味があって、ふらりと入ってきてしまいました

」
伝道師さんは快く見学を許可してくれて、礼拝度にライトが灯る。
ペンダントライトはまるでフランク=ロイド・ライトのようなデザインである。
伝道師さんとの会話が弾む。
多くの教会を見学してきたこと。無宗教なので、教会よりも神社仏閣に通う方が多いこと。
彼女(伝道師さん)からは、まだ神学校を出たばかりで見習いであること。ご主人も自分んも、家族内で初めて教徒になったこと。ほかにもいろいろと語ることができた。

「どうぞ、ゆっくりと見学なさっていてください」
毎たび受けるホスピタリティとはいえ、いつもいつも神や仏への感謝を忘れていない
どちらかというと小さなサイズの大礼拝堂。メザニンのステンドグラスを見上げていたら、突然鳴り出したパイプオルガンの生演奏
オルガン奏者が飛び入りの無宗教者へメディテーションを捧げてくれたようだ。
落涙まではなかったが、感動して涙袋に液体が溜まる。このような経験を、横浜山手やヘルシンキの教会でも受けている。敬虔でもないくせに
讃美歌を1曲聴き終えて出口へ向かうと先ほどの伝道師さんがコピーを1枚、用意している。入会申込書だろうか

「建築物がお好きといってらっしゃったので、こちら会報になりますが、フェリス女学院大学で建築を教えている先生のレポートがありましたので…」
さらに、「そういえば…」と事務所から東京神学大学報をも1冊拝受した。
テーマは《特別公演「信仰の表明としての建築」》
大礼拝堂は晴れに日にはさらに自然光を取り込んで、ステンドグラスの影が祭壇を照らすという。

「また、いらっしゃってください

」
入信はしない。
自分にとって「宗教」や「政治」は、岩盤のように誰の意見にも動じない。
とはいえ、教会や神社や寺社で得るホスピタリティに、つくづく感謝を忘れない。
銀ブラを始めたばかりで、この僥倖。この御礼をどこへつなごうか。
《SONY PARK》
5丁目に入ってソニーパーク。
QUEENのイベントは終了し、何かしら物静かなイベント会場。
下調べもなく入ってみる。
若いおにいちゃんが近づいてきて、初めての来場かと尋ねてきた。

「QUEENのときに3回ほど来て、チャンピオンを熱唱しましたよ

」
これでフレンドリーシップの出来上がり。

「コロナで新しいイベントが出来ずに、いまは、このようなモノリス(石柱)に関係者のワードを刻んでいただいています」
なるほど、イベント感としては盛り上がりの欠けるインスタレーション。
それでも、真面目に一つ一つを見回っていたら、若いおにいちゃんが5冊のリーフレットを持ってきてくれて、

「それぞれのテーマに合わせてガイドした銀座MAPです!どうぞ、銀ブラに使ってください

」
来場の御礼にと缶バッジまでいただいて、怒涛のように押し寄せるホスピタリティに圧倒。ランチ前にお腹いっぱい。でも、まだ午前中。
日記はつづく。

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