『システィーナ礼拝堂』
《徳島3》承前
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《大塚国際美術館》★10.
人生2度目。
20年ほど前、アートの知識が本日比0.001%程度だったころ、徳島の知人に「新しくできた変わった美術館」と教えられて突撃した。
特に「入館料が日本一高い

」という上から目線が気になった。
果たして初回の記憶は、システィーナ礼拝堂の素晴らしさと、相当の距離を歩いて数時間滞留したという記憶。
それよりも実は、美術館前方にある大塚製薬の迎賓館が現実離れした、そう、まるでヴェルサイユ宮殿のような(当時の感想)いで立ちで構えていたその記憶が一番強い。
まだ絵画というものを微塵も知らなかった証左。
今日、改めて確認したら宮殿というより竜宮城。
大塚製薬グループ社員や家族のための保養施設らしい。彼らを徳島ではオロナ民という。(←いわない)
当時の優先順位は、絵画より鳴門競艇だった。
興味が薄かったと言っても過言ではないが、過去にワイフさんと出掛けたメトロポリタンやオルセーよりも長い時間、この大塚国際美術館という大箱の中で、たった一人で鑑賞していたわけだから、自分にとって絵画という芸術がかなり身近になったトリガーであったのだろう。
その証拠に国内マイベスト美術館のたぶん4位か5位。これは相当な上位にある。
もし、この美術館が地元・神奈川県にあったとしたなら、海外へ渡航する前には必ず訪館するだろう。入館料が日本一であったとしても。
投宿した鳴門のホテルフロントにあらかじめ様子を伺っておく。
決して、フロントおねえちゃんとの会話を楽しみたいからではない。(←ではない)

「一昨年の紅白歌合戦効果と海外からのツアーで今年の1月末までは、休日とかは入場規制されるほど混雑でしたね

」

「やっぱりコロナで観光客も減って、外国人もゼロですから、それなりになってます

」
レンタカーを専用駐車場に回して、連絡バスがピストン輸送。わずか2分で到着する。
朝9時30分開館。
大塚国際美術館の前には、およそ20人ほどの一番乗りが列を作るが、キャパシティの大きさからは太平洋にごぼう。ガラガラと貶しても、ポカリとはやられないはずだ。
まるでMOA美術館のような長い長い上りエスカレーターに乗って、到着したのは地下3階。エレベーターの乗り口は地下7階ということになる。
自分にとってはかなりレアな選択だけど、イヤホンガイド(500円)は必需品。借りた。
9時40分。システィーナ礼拝堂では「美術館の歩き方」と題した10分程度のギャラリートークが行われる。
マウスポインタ―を使って全面に描かれたミケランジェロの見どころをガイド。
さらに、学芸員さんの嬉しそうな笑顔から次々とほとばしるダヴィンチ、ラファエッロ、ゴッホ、モネ、クリムト…などとスター級のアーチストたちのネーム。
前から2列目に座ってうなづきながら聞いていたマスク越しのおいらの顔も、きっと笑顔だったのだろう。学芸員さんから2度も質問を受けて、それなりの回答をキャッチボールした。
地下3階の環境展示アルティメット。
《エル・グレコ/祭壇衝立》
《ポンペイ/秘儀の間》
《ヤン・ファン・エイク/ヘントの祭壇画》
特にこの作品は、コロナがなければ、今年中に実物を観ていたはずだ。
展示品数1078点、鑑賞ルートは地下3階から地上2階まで4��
日曜日でも鑑賞環境は極めて良好。
あえて明かすなら、インバウンドのいないワールドクラスの美術館。
すべての作品がフォトフリーであるのに、誰ひとり作品前に立ち止まらず、撮影時には他人に気を遣い、自撮りもしない。
美術鑑賞にとってだけを考えれば、実はものすごく恵まれた時期なのだ。決して喜んではいけないことだけど。
美術館が勧めるモデルコースの所要時間は1時間20分。ところが、地下3階27の展示室を観終わって、時計を見たらすでに10時45分。
さて、一体、ここをあとにするのは何時になるのだろう。
終日プランフリー、ランチタイムも館内と決めている。
その結果は、また別の話。
(地下2階〜ルネサンス+バロックへつづく)

“鰻の蒲焼にしか見えないクロワッサン”今年も
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