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2020年07月07日22:27

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映画日記『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』

2020年7月7日(火)

『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』(1980年)
監督:山田洋次
荒子川公園・TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ

シリーズ第26作。
大酒飲みで博奕好きなテキ屋仲間が病死したことを知った寅さんが、線香をあげに奥尻島へとやってきた。
そこで、仲間のひとり娘で水産加工の作業場につとているすみれと出会う。
すみれの母親は彼女が小さい頃に家出をしたまま。
父親の死によって天涯孤独の身となったすみれを、寅は不憫におもい、何かしたいことはあるのかと尋ねると、定時制の高校で勉強がしたいと言う。
彼女の夢を叶えるため、寅はすみれを柴又へ連れていくことになるのだが・・・・

不幸な生い立ちのすみれのために奮闘する寅を描く人情話。
すみれを演じるのは伊藤蘭。
華やかなキャンディーズ時代とはうってかわって、子どものころから苦労が絶えなかった幸せうすい感じがよく出ていたのにはびっくり。
もうひとり、少々品のないすみれの母親を演じた園佳也子が絶品。
せっかく会いに来たすみれから拒絶され、娘を小さい時に捨てたのだから仕方のないことと、気丈にとら屋からでたものの、少し離れた電柱の陰で小さくなって泣いていた
わずかな出番だったが、名脇役の存在が光る名シーンだった。


『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(1982年)
監督:山田洋次
荒子川公園・TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ

シリーズ第30作。
共演した田中裕子と沢田研二が不倫関係になったという1本。
当時27歳の田中裕子がめちゃめちゃきれい。
これまで見てきた寅さんシリーズで、クラクラするような美人度では、松坂慶子と双璧だ。
結局、沢田研二は妻である元ザ・ピーナッツの伊藤エミと別れ、田中裕子と結婚する。
天知茂と並んで「名古屋の誉れ」であるザ・ピーナッツを袖にしたということで、名古屋人としては複雑な気持ちになる映画だ。
ところで、さっきネットで検索して知ったのだが、沢田研二が伊藤エミに払った慰謝料が18億1,800万円だったという。
30数年前のことだが、いまでもビックリするような金額だ。

美男美女のふたりのことは措いといて、直前に見た園佳也子と同様に、こんな人まで出てたのかと驚いたのが、内田朝雄だった。
東映のやくざ映画で、黒幕の右翼や狡猾なやくざの親分といった悪役専門の人が、温泉宿の気の良いあるじ役を演じていた。
冒頭の寅が見る夢のシーンで、こちらも悪役専門といっていい吉田義夫がちょくちょく出てくる。
寅さんシリーズで、マドンナ役の一覧はよく見かけるが、主な脇役の一覧があるとありがたい。
これだけ本数が多く息が長いシリーズとなれば、いわば日本映画を支えてきた脇役俳優たちの記録でもあるとおもう。

本日の2本で、『男はつらいよ』シリーズ全48作中、30本を見たことになった。
残り18本。まだまだ遠い。


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