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2020年07月01日23:58

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映画日記『ねらわれた学園』

2020年7月1日(水)

『ねらわれた学園』(1981年)
監督:大林宣彦
駅西・シネマスコーレ

初見。

金星人によって洗脳された女子転校生が、超能力を使って学園の乗っ取りをはかる。
転校そうそう生徒会長になった彼女は、だらけた学園を糺すためパトロール隊を作り、風紀をみだす者を容赦なくつるしあげた。
少々だらけていても、以前のように自由な雰囲気であった学園のほうが断然いい!!
薬師丸ひろ子扮するヒロインの由香はそうおもう。
そして、由香もまた超能力を秘めた少女だったのだ・・・・

物語の設定だけをとりだすと、まるで昨日今日の香港のことみたい。
それはそれとして、映画自体はなんと感想を書けばよいのか困ってしまう1本。
薬師丸ひろ子のアイドル映画、ということになるのだろう。
同じアイドル映画でも、『時をかける少女』(1983年)になると、とても洗練されていたとおもうほど、本作はしっちゃかめっちゃかだ。
いわばひっくり返したおもちゃ箱なのだが、飛び出してきたおもちゃのひとつひとつが楽しい。
『2001年宇宙の旅』のようなオープニングから始まり、書き割りの背景と、チープさが全開。
1964年の『三大怪獣 地球最大の決戦』ならいざしらず、1980年代になっても「金星人」ねえ、というトホホ感。
東映会長の岡田裕介がいけすかない教師を演じ、手塚眞がガリ勉メガネの気味悪い生徒役だった。
今になって見ると、この人たちはこんな役をしてたのかと驚くばかり。
驚いたといえば、他校の剣道部の顧問教師を、映画評論家の松田政男が演じていたのには心底驚いた。
角川映画や大林映画と、バリバリ左翼の松田政男が、私の中ではどうしても結びつかない。
ということで、映画自体はあれだったが、瑣末なところでの面白さがあり、また、1980年代の空気感を思いだしたりして、けっこう楽しい1時間半だった。



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