新年のルーティン2日目は本家新年会。さらに3日目の駅伝応援と続いていくはず。
マイ日記はそれよりも、昨年末に出掛けた旅の記憶を辿り続けていくことが必然。
あと5回ほど、季節外れの旅日記
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974155183&owner_id=8666179
(承前)
旅の基本は「飛行機・鉄道移動」からの「レンタカー」
web予約の充実で、レンタカーコストはひと頃よりかなりリーズナブルになっている。
その土地で出会うレンタカー屋のおねえちゃんとの会話は、いつも新鮮で満面に笑顔。
鹿児島がそうであったように、滋賀でも同じだった。

「美術館が開館するまで30分ぐらい、どこかお薦めの場所はありますか?」

「ラコリーナへ是非、行ってください!

」
名古屋から予定のこだま号を1つ早めてひかり号で米原経由、在来線で守山に到着したのは朝8時40分ごろだった。
目的の美術館開館は9時30分。早く行動できたお陰で、ワンスポット余計に寄り道ができる。
レンタちゃんが示したレコメンドスポットは《ラコリーナ近江八幡》。
とても光栄なご教示だけど、すでに1度訪れた場所。
間違いなく、滋賀県でのベストスポットなれど、再び行くことは想定外。

「たねやさんですね。良い場所ですよね。昨年、訪ねてガンダムの頭のような本社へも登頂してきましたよ

」

「え〜、あそこに登ったんですか〜。いいなぁ

バームクーヘン食べましたか〜

」

「ほかに30分ぐらいで廻れるところないかな?」

「う〜ん…」

「便秘か

」

「そうだ!近江神宮なんてどうですか?すずちゃんが出た『ちはやふる』の舞台になったところですよ

」
BINGO!

「良いですね

絶対に行ってきます。大津の方は琵琶湖大橋を渡ればいいのかな?」

「大橋渡ると早いですけど、あの橋、有料で高いですよ

琵琶湖周っていった方がいいですよ」

「幾らぐらいするの?」

「片道で120円

」

「へっ?」

「行って帰ってくると往復で240円も取られます

」

「クソみたいに安いな

」

「クソって

」
リアルにこんな会話をこなし、意外と時間をつぶすことができた。
直接、美術館に行っても大した待ち時間はなさそうだ。
近江神宮へは必ず訪れることを伝えると、レンタちゃんは喜んで、

「わ〜、嬉しいですぅ

帰ってきたら感想聞かせてくださいね

」
森三中の黒沢さんのような明るくて、とても垢抜けた感じのレンタちゃん。

「なんなら、乗っていくか?」と、いつものように誘ったが、「仕事がある」と断られた。ということは、仕事がなければ同乗してきたようだ。
『吉左衛門X 深見陶治×十五代吉左衛門・樂直入』(佐川美術館)★100.
恥ずかしながらこの美術館の存在を知らなかった。
いや、存在は知っていたが、魂が震えるほどの感動をもたらせてくれるほどの美術館とは全く知らなかった。
この感謝を誰に伝えればいいのか、日記に認めるしか処方が浮かばない。
とにかく収めた写真のほとんどを掲載しておきたい。
誰のためでなく、自分自身のために
まずはファザード。
著名な設計士を招いたわけではなく、設計施工は竹中工務店。
実はこの日、開館時は長い行列ができていた。
企画展『デザインあ展』というNHK・Eテレの番組とのコラボ展に、冬休みの子どもたちが親を連れて大にぎわい。
事前に美術館へ電話でヒアリングしておいた際、「大変混雑する企画展です」と忠告を受けていた。
但し「企画展は子供用ですので、常設館だけなら1時間で鑑賞可能です」とも親切に。
並んでいた親子たちはすべてが本館へと向かい、奥手にある茶室は貸切状態。
残念ながら茶室内見学や茶会への参加は非該当日につき閉館していたが、周囲を見回すだけでも満足できる。ましてや、立入禁止を無視して茶室の地下まで潜っていった
元号が平成だったころの最後の年、1月。
ベルサイユ宮殿で鑑賞した杉本博司氏の茶室が、シンクロして脳内に浮かんできた。
もはや、何ひとつ展示室を観ていないのに、この美術館がマイベストクラスに位置することを確信できていた。
佐藤忠良。
本館正面の水庭に浮かぶ蝦夷鹿
所蔵する個人作品を展示する「佐藤忠良館」は企画展に転用されていたため、ロビーや休憩室に移設展示されたぬくもりの彫刻たち。
平山郁夫。
企画展名《ふるさとの風景》は、生地島にあるという平山郁夫美術館からの借り出し品が贅沢に展示されている。
シルクロードを描く3点セット『楼蘭の朝』『楼蘭の夕』『楼蘭の月』。
この大展示室すら貸切鑑賞。
美術館職員の想定した「鑑賞時間1時間」なんてのは、この時点でとっくに過ぎていた。
佐川美術館には3つの常設館を構えている。
最後の一つが『樂吉左衛門館』
本館から地下へと降りていくのだから、水底の地下に敷設されていると推定できる。
暗闇に間接照明で浮かび上がる扁額には《守破離》の3文字。
この3文字には縁がある。
高校1年当時の通信表の総合所見に書かれた《守破離》。

「力がありながら実力を発揮できていない。全体的に努力不足」と極めて厳しい所見とともに、欄外に書かれた守破離の意味を、実は今もなお知らない。
当時の担任に対する微かな抵抗なのだろう。おそらく人生に大切であろうその意味を知らないまま40年間、生きてきた。
このまま知らないで過ごすか、或いは担任であったH先生に直接聞くので、誰ひとりコメントに解説はいらない。
剣道八段の体育教師が書いた文字である。きっと厳格な箴言に違いない。
さらに、ほの暗い通路を通って地下へと降りていく。
この刹那の感動を、上手く伝えることはできるだろうか?
マイベストミュージアムである《豊島美術館》…そう、あの(何もない)白い空間を目にしたときの感覚に、まったく似ている。
身体に震えを感じ、そしてヒザがガクッと落ちるのである。
大げさな表現ではなく真実。
カクッていう感覚というよりは、ドサッという音を立てて落ちる感じ。
こんなもの、幾ら写真を撮って遺したって伝わるものではない。
館外でさえそうであったのに、この展示室でそう来たか。
佐川美術館、マイベストクラスの美術館にランキングされた。それもかなり上位の。
令和2年の宅急便は、すべて佐川急便を使う。
こんなことでしか、この美術館の存在に感謝を示せない。
同じ県内にある MIHO MUSEUM も他人にレコメンドできうるスポットであることは間違いない。間違いないのだが、MIHOにはやや大げさな造景と、少しの部分に宗教的な違和感を持っていた。
比べる必要のないものだけれど、佐川>MIHO
どうせ自分の日記なのだ。あえて、そう記しておこう。
腕時計を見ると12時を指している。
滞館時間2時間30分。それでも、足りない。
(滋賀 つづく)
■来世で生まれたい都道府県ランキングを調査 →各地の「地元愛」が証明される結果に
(Jタウンネット - 01月01日 08:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=241&from=diary&id=5922489
ログインしてコメントを確認・投稿する