映画日記　『宮本から君へ』

ＴＢＳラジオ「たまむすび」で、町山智浩が蒼井優のお尻を見た、と言っていた。
私も、蒼井優のお尻が見たい。
封切りの今日、映画館へすっ飛んでいった。

２０１９年９月２７日（金）

『宮本から君へ』（２０１９年）
監督：真利子哲也
名駅・ミッドランドスクエアシネマ２

蒼井優のお尻を見に行ったのに、帰るときは池松壮亮に惚れていた。

少々血の気の多いサラリーマン・宮本浩（池松壮亮）が、惚れた女・中野靖子（蒼井優）のために身体をはって、愛して愛して愛し抜くという、シンプルで直球勝負な映画。
後半の展開に、グッときたぜ！！

池松壮亮といえば『セトウツミ』がいちばん良い例だが、シニカルなセリフをボソボソとしゃべるという低血圧な役者とおもっていた。
これほどまでに、アドレナリン出まくりの芝居をするとはおもってもみなかったし、その熱量あふれる芝居が、とても合っている。
そして、熱気の中で、ふと冷静になったときの彼の澄んだ目がとてもいい。
そんな池松壮亮にあおられて、蒼井優も熱演だ。

もうひとり、愛し合うふたりの前に立ちはだかることになる、一ノ瀬ワタルという役者がすばらしい。
彼の暴力的で圧倒的な肉体がなければ、この映画は成立しなかったはず。

傑作！！