世田谷の事務所へと向かう朝。
多摩堤通りは心地よい風に吹かれながら原付バイクを飛ばす。(←飛ばない)
路線バスと共用の車道は、多摩川から河川敷を経て、高さおよそ3mの高堤。
ふと前方を見ると、必死にペダルを漕ぐやや筋肉質の制服男子高校生。
姿勢よく安定したスピードで必死にペダリングする姿は、惚れ惚れするほどにカッコいい。
二子玉川方面にあるのだろう高校へ向かっていく彼は、きっと自転車部の3年生。
彼を追い越して左を見ると、負けるもんかの形相で風を切る。
それならば少しの間、おじさん(←おいら)を風よけに使ってくれと、勝手に先導役を担ってあげた。
競輪をやっていれば自明だが、先頭で走るのと番手で走るのでは、向い風の抵抗が圧倒的に違い、番手選手は楽にペダルを踏み続けることができる。
原付バイクの速度を35�劼念堕蠅気擦董�多摩堤の車道をおよそ2�辧△�互い無言でツーリング。
こんな時は、奇跡的に信号も青・青・青の繰り返し。いつもは渋滞を作る路線バスも、まるでストライキをやっているかのように姿を見せず、おいらと高校自転車部のマッスルマンが疾走する。時速は35�劼�ら40�劼念堕蠅掘�彼もつかず離れずと巧みなペダル捌きを見せていた。
先導すること3分。いよいよ、おいらは上野毛へ向けてウィンカーを出して、中央車線からスピードを緩めて堤を離れていく。
左に目を向けると、疾走を続ける彼の右手が大きく振られて、

「ありがとう、助かりました!」のサイレントなボディアクション。

「頑張れよ!お前が晴れて競輪選手になったら、賞金の2割を生涯いただくからな」と、これもまた無言での声援を送ってあげた。
そういえば、この日は行きも帰りも同級生に出会うオマケつき。
やはり今日も素敵な一日だったという、そんな気分でアート日記を認(したた)めたい。
いまさらゴールデンウィークのアート鑑賞。
堺屋太一が2月に逝去した時に追悼ニュースで知った『美術愛住館』。
東京、四谷三丁目に近い愛住町に開いた小さな美術館。
堺屋太一と妻の洋画家・池口史子が20年暮らしたビルを美術館に改装したもので「美術愛住館」と親しみやすいネーミング。
設計監修に安藤忠雄先生が絡み、建物の脇辺りの出窓に彼らしき何かが見て取れる。
ただ、全体的には安藤忠雄を感じることはできなかった。なので、この話題はこれまで。
アンドリュー・ワイエス。
聞いたことがあるかといえばmaybeであるが、観たことがあるかと問われたらnoneと言っておこう。
2階映像室で30分超にもわたる紹介ビデオを立ち見して、ワイエスの生涯を学習する。
『丸沼芸術の森』(埼玉県朝霞市)という芸術家版トキワ荘のようなアーチストヴィレッジ。ここのオーナーがワイエスの世界一コレクター。
ワイエスの代表作『クリスティーナの世界』(1948)
身体の不自由な妹さんを面倒見るために、漁師を廃業して妹のために生涯を尽くした弟さんが、こちらのヒゲ面。
ワイエスはそんな2人をモデルにアメリカ農家の写実を描いてきた。
マイベスト・ワイエスがこれ⇩
http://marunuma-artpark.co.jp/artist/index.html
『さらされた場所』Andrew Wyeth 'Weatherside' (1965)
「there is a piece of glass that's dropped out of one of the windows, and I was fascinated by the clothes that Alvaro stuffed in a broken pane so the cold wind would't blow through.」
簡訳すると「割れたガラスに弟がタオルやカーテンを突っ込んで風雨をしのいでいた。」アートだね
とはいえ、丸沼芸術の森のワイエスコレクションのほとんどは、習作やデッサンばかりで、本物の作品は本国アメリカへ行かなければ観ることができないだろう。
世界一のパトロンを自称するわりには、丸沼さん、実はあれだ。
同級生洋画家で大学教授でもあるわが友《Y画伯》がこの地にアトリエを構え、創作活動を行っている。
いつの日か訪ねて、彼の名作を買い付けてみたい。大幅な値引き交渉を前提に。

ドバイの「世界一」へのこだわりがついに哲学的な領域へ 高さ150メートルの額縁がギネス世界記録認定
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=5616771
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