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2019年05月12日09:48

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映画日記 『霧笛が俺を呼んでいる』 『お転婆三人姉妹 踊る太陽』

「芦川いづみ映画祭」のため、日帰りで大阪出張だ。

2019年5月11日(土)

『霧笛が俺を呼んでいる』(1960年)
監督:山崎徳次郎
大阪九条・シネ・ヌーヴォ

夜霧が流れる港町、長い航海から帰ってきたマドロスが酒場で聞いたのは、古い友人が自殺したという報せだった。
友の死に疑念を持ったマドロスは、隠された真相を探っていくのだったが・・・・

大昔にテレビで一度見ている。スクリーンでは初めて。
撮影時、弱冠20歳で、翌年亡くなることになる赤木圭一郎の代表作のひとつだろう。
彼が歌う主題歌は、何度かカラオケで歌ったことがある。

海に突き出た長い堤防に立つ赤木圭一郎を望遠レンズが捉える。
その向こうには大きな貨物船がゆっくりと横切っていった。
カッコいい!!!!
そこへ、われらがヒロイン、芦川いづみがあらわれる。
なにか特別なことがあるわけでもないのに、最後まで見入ってしまう。
波止場と夜霧、マドロス、船員酒場、そして拳銃、そんなお膳立てが醸し出すムードが良い。

見どころのひとつが、クレジットで(新人)と紹介された当時15歳の吉永小百合。
ふっくらした広瀬すずみたいで、とても可愛かった。


『お転婆三人姉妹 踊る太陽』(1957年)
監督:井上梅次
大阪九条・シネ・ヌーヴォ

今回のか「芦川いづみ映画祭」では、先週見た『美しい庵主さん』と本作の2本は、何があっても見ようと決めていた。
ミュージカル・コメディというのだから、楽しそう。

洋館に住むお転婆三人姉妹(長女・ペギー・葉山、次女・芦川いづみ、三女・浅丘ルリ子)が、寡婦となってから働きづめの母親(轟夕起子)のために、新しいお婿さんを見つけようと繰り広げる大騒動。
娘三人が合格点をつけ、母親も乗り気になったお婿さん候補というのが、なんとやくざ映画の悪役でおなじみの安部徹だったのには大笑い。
途中で母娘4人が安部徹に脅されたあげく、どこぞの置屋に売られるのではないかと、ハラハラした。
とにかくベビーフェイスの安部徹は初めてだ。

そんな話もそこそこに、終盤は日活のスター総出演によるレビューショーだ。
月丘夢路、新珠三千代、北原三枝がゲスト出演で歌い踊る。
いずれも宝塚だったり、日劇ダンシングチームの出身だ。
意外なことに、月丘夢路がエロい。
もちろん、芦川いづみや浅丘ルリ子も歌い踊る。
芦川いづみも、松竹歌劇団出身とあって、しろうと目にもダンサーらしい身のこなしで、踊り上手だった。
負けじと石原裕次郎や岡田眞澄も踊るが、こちらはご愛敬。

ジャズバンドの中に若き日の中村八大を発見。
ドラマーの顔が、どこかで見たような気がした。
帰宅して調べたら、ジョージ川口だった。
そのほか確認できなかったが、津川雅彦や南田洋子、葉山良二も出演していたという。
とにかく、いまとなっては貴重な1本に、大満足。


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