玉ねぎの島、淡路島。
2日間、玉ねぎ尽くし
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(承前)
夢舞台全体が安藤設計とあって、無機質なコンクリートが柔らかい朝陽を避けるように跳ね返す。
平板なキャナルを見渡せる絶好のコーナーに案内していただきモーニングビュフェ。
様々な食材にも、やはり目立つのは玉ねぎのあれこれ。
おいら的にはオニオンスープがベストチョイスだったが、ワイフさんの感想はこちら。

「普段、それほどチョイスしないカレーがすごく美味しい」と、玉ねぎが煮込まれた淡路島カレーを堪能。
さらに、シェフが目の前で調理してくれる淡路島卵のオムレツにカレーをかけて一気にペロリ。まるで千と千尋のカウンター。おいらよりも喰っていた
奇跡の味、玉ねぎカレー。マイレコメンド。
ワイフさんの膝には10年ほど抱える古傷がある。
球審を務めていた時に受けた硬球は、少しだけ骨を砕き、寒さの時はその瞬間を思い出すという。
春の野球シーズンを控えて、スクワットという自主トレーニングがややオーバーワーク。
あとでわかったことだが、膝に軽い炎症を起こしていたようだった。現在は治癒。
前日に入った淡路温泉がとても心地よかったようで、「今日も温泉に入って帰ろう

」という提案(←無投票で決定

)を受けた。

「おとうさん(←おいら)、今日はどんなコース?下り階段はちょっとパスね」
了解でござる
どんな時でも歩き続けるおいらの行動に自制をもって、2日目のプランを変更した。
つまり、安藤設計である《奇跡の星の植物館』、そして棚田を模した《夢舞台百段園》。この2か所の散策はあっさりと断念する。

「おとうさん(←おいら)なら、いつでも行けるもんね

」
正解でござる。また来ればいい。
ホテルの渡り廊下を5分ほど歩き、百段園の麓だけは観ておいた。
何ひとつストレスなく過ごしたウェスティンホテルをチェックアウトして、まずは淡路島南端まで高速道で向かう。
およそ50分掛けて到着した道の駅うずしお。
玉ねぎだらけの道の駅。
”淡路島に初めてやってきた時に観ることのできた渦潮”を、満潮の時間にあわせてやってきたが、どうやら観潮船に乗らないと見られないことがショップのおねえさんの話で理解した。もう一つは徳島まで渡って、鳴門大橋の遊歩道から観潮。
鳴門大橋を渡っておいて《大塚国際美術館》へ行かないのは後悔だけを残すことを知っていたから、あえて徳島への踏み出しはやめておいた。
ここでふと10数年ほど前の微かな記憶を辿ってみる。
もしや、おいらは渦潮なんて、これまで観たことないんじゃないか?
淡路島の南端まで来たことも初めてだし、鳴門大橋も渡ったことがない?
帰宅後、2007年のダイアリーを紐解いた。
おいらが渡ったのは瀬戸大橋で、降り立ったのは香川県坂出の「与島」
与島から見渡した瀬戸内で、ぐるぐる渦巻いている海面

を「渦潮」と勘違いしたまま歳を重ねてきた。
阪神淡路大震災のあと、淡路島を訪ねたのは夢舞台と北淡の断層を見ただけで、洲本にすら寄らずに神戸へ舞い戻っている。
いずれにしろ、渦潮も百段園もまだ踏みもみず天橋立。否、天橋立には足跡をつけている。また、いつの日かチャレンジすればいいさ。
こんな思いを巡らしていたら、ワイフさんは道の駅ショップでカゴ一杯に名産品を買い込んできた。否、カゴをおいらに渡して、レジチェックはおいらの仕事。
20�塋�のお土産を宅配にして、お役御免。
道の駅うずしお名物・玉ねぎソフトをおねえちゃんにオーダーする。
小豆島で食べたマイライフベストのご当地ソフトクリーム「つくだにソフト」の感動再び!の願いで、おねえちゃんに訊ねてみた。

「美味しいですか、玉ねぎソフト?」

「あっ、いや…人それぞれですね〜

」
隣で聴いていたワイフさんの顔が変わる。

「それじゃダメじゃん

」
瀬戸内の海を見ながら、玉ねぎソフトを一舐め。

「玉ねぎだね

」

「玉ねぎだね

」
感想は「玉ねぎ」だった。
以上。(つづく)

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