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2019年03月14日23:56

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映画日記 『大統領の陰謀』 『天国でまた会おう』 『五番町夕霧楼』

仕事休みだった昨日は、朝から映画三昧だった。

2019年3月13日(水)

『大統領の陰謀』(1976年)
監督:アラン・J・パクラ
荒子川公園・TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

ウォーター・ゲート事件を追いつめていくふたりの若い新聞記者を、ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが演じた、超有名な映画。
しかし、見てなかった。

初めて見たが、内容がけっこうややこしい。
私には人物関係がいまひとつ飲み込めなかった。
ただ、マスコミは国民にかわって権力を監視するものであり、そのために表現の自由および報道の自由をアメリカ憲法は保障している、というシーンに感銘を受けた。

上映が去年の今頃だったら、本作の持つ意味合いが、より強くなった。
ニクソン再選を放送するテレビの向こうで、若いふたりが黙々とタイプライターを叩き続ける。驕る平家は久しからず、というラストシーンが印象に残る。
あらためてネットで歴史を見ると、ウォーター・ゲート事件から再選されたニクソン大統領が辞任するまで、2年という時間が必要だった。
去年からのいくつかの出来事をおもうと、日本のマスコミは、まだまだしつこく追及して欲しいとおもうばかりだ。


『天国でまた会おう』(2019年)
監督:アルベール・デュポンテル
荒子川公園・TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

「その女アレックス」で度肝を抜いたフランスのミステリー作家、ピエール・ルメートル原作のピカレスク小説を映画化。
第一次大戦を背景に、戦争で傷ついた一兵卒ふたりが、戦争と戦争が好きでたまらない連中に復讐をしていく。
その復讐の方法が、剣でもなければペンでもなく、経済(=お金)というのユニークだ。
というと、ちまちました経済小説を思い浮かべそうだが、語り口は講談だ。
シーンとシーンの間に、パパン、パンと机に扇子を打ち付けるようなテンポですすんでいく。
面白かった。


『五番町夕霧楼』(1980年)
監督:山根成之
岐阜柳ヶ瀬・ロイヤル劇場

この日の本命。

京都・西陣の遊郭「夕霧楼」の遊女・夕子と、金閣寺(=映画ではちがう寺の名前になっている)で修業している吃音の青年僧との悲恋を綴る。
三島由紀夫の「金閣寺」をもとにした市川崑監督、市川雷蔵主演の『炎上』同様、金閣寺放火事件を題材にしている。
今になってみると、『炎上』の金閣寺には、永遠の美の象徴という意味だけでなく、戦後の天皇制という意味も含んでいたとおもう。
いっぽう、『五番町夕霧楼』は地べたを這うような貧者の物語だった。
貧しい男と女の情話だ。

そんな堅苦しい話は置いといて、ヒロインを演じた当時28歳の松坂慶子を見てるだけで大満足の1本。
「・・・抱いて・・・もっときつう抱いて・・・」
のセリフにノック・アウトだ。

こうなると、こちらも大好きな佐久間良子版も見たいものだ。

松坂慶子に興奮状態になり、このまま家に帰ってもしかたないので、岐阜でひとり宴会だった。
今月に入って休肝日なしで連日連夜飲んでいる。
どうみても、飲み過ぎなので、大いに反省した!!!

まあ、反省だけなら猿でもできるが。



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